コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
wt knsm r18有
「結構熱めだね」
「そうだな」
ざぶっと音を立てて湯船に浸かる彼。
ゆらゆら揺れる湯をぼーっと眺める、季節は冬、吐息は白い煙へと変わりゆく。
俺らはホテルに備えられている露天風呂にいる。
1週間程前に商店街で行われていた福引、夜空を眺める彼、きんときはそこで1等を当てペア旅行のチケットを貰ったそうだ。
話は変わるがきんときとは交際の関係にある。
無料の食事から貸し切りの露天風呂という豪華なサービスに加え、2人でゆっくりと話せる機会にもなった。
結構来て良かったと思う。
「まだ上がんないの?」
「きんときも上がったら俺も上がるけど」
「いや、スマイルは上がった方がいいよ、のぼせるよ?俺よりも浸かってるんだし」
「まだいい」
確かに少々クラっときている。
ただもう少しきんときとこの雰囲気を味わいたい。
きんときは用事があるから先入ってて、と言って遅れてきている。
ただ知り合いにも見られない時くらい2人きりの時間を長くとりたい。
しかしそんなことは恥ずかしすぎて直球で言えるわけがないため心の奥に潜めておく。
「おーい、スマイルー?ほんとに上がった方が…」
「だからまだいいって…!」
「いや良くない、顔火照りすぎ」
「ぅ、そんなことな、いし…」
視界が真っ黒になる。
頭が痛い、足の感覚がない。
意識が朦朧とする。
…のぼせたか?
「ス、イル!?返、、て!!」
声がする。
しかし声は次第に聞こえなくなり意識は完全になくなる。
「起きて?」
「…………ん、きんとき…ここは?」
「風呂入ってて、スマイルがのぼせて、俺が移動させて、自室にいる感じ」
「…そうか、退け」
仰向けの俺の背中に跨るきんとき。
「無理だね」
「何でだよ」
「普段は隙が無さそう、おれより背が高い、気が強い恋人がさ、のぼせて弱った姿晒してたらさ、することあるじゃん?」
「意味分からん語り始めんな」
「まあ要するに…」
「シたいんだろ?」
「わあ、御名答」
クソ、後で殺す。
「ここでは絶対にシたくない」
「ここだからシたいんだけどな〜」
「だから意味分からん」
「慣らすよー、って、もう準備できてんじゃん、やっぱヤる気?」
「っるさい…無視すんな」
きんときも裸になり挿れやすいよう体勢を変える。
「ふっ、お前興奮してんじゃん」
きんときのモノはいつもより大きい。
「煽んないでくれる?止まんなくなるから」
「ッ止まんなくても耐えれるし…」
「じゃあいつもより激しくしていい?」
「できるもんならな」
「ふふ、唆るね、挿れるよ?」
静かにぱちゅっ、と鳴る。
「んぁ、ふ、」
「声抑えてね」
「っん…」
返事らしくない返事をした途端、急に腰の動きが速まる。
「っあ、ん…ちょ、はや…」
「イきそうになったら言ってね?」
「はぁ、ふぁ、ん゛ぅ」
こんな場所でするのは初めてでスリルを感じているか、いつもより感度が高い気がする。
「スマイルッ、締め付け強いっ…」
「そんなこと、な、いっ、んぇ!?」
きんときのモノがナカで大きくなる、迷惑すぎる。
「やばッ、きんとき、いきそうっ、ん…」
「分かった」
「っあ゛!?」
イきそうになったら止めてくれるのかと思っていたのに腰の動きは遅くなるどころか速くなっていく。
あ、これやばい。
「ひあっ!?き、とき、ん゛ぁ!」
「もっと奥突いていい?」
「も、らめッ!んぁ゛っ、やめ…!」
ぐぽっ。
どこからかそんな音がする。
初めて聞く音、奥が猛烈に気持ちいい。
大まかだが音がどこから鳴ったか理解した。
「結腸きたねっ」
「あ゛ぅ゛、ふ、はっ…」
「ナカだしていい?」
「はぁ、んぅ゛、いや、ちょっと…むり…」
「ごめん、んっ…」
「〜っ!?」
気持ち良すぎて声が出ない。
意識が飛びそうだ。
いつもより多く出た白い液は俺のナカには収まらず太ももを伝っていく。
そんな状態の俺にもくれずきんときの腰は上下を続ける。
「まだでるかも」
「ぁ゛っ!?は、ふ、〜っ…!」
「声抑えてってば」
「わ゛かってるってばぁっ…!あ゛!?」
「分かってないじゃん、分からせないとね…!」
「や゛っ!またでちゃうっ、とまぇ…!ん!ぅ゛、あ゛ぁっ…!」
「ん、いっぱいでたね、片付けるから寝てな」
もう返事をする体力すらない、目をただ大きく開いて呼吸を整える。
こんなに激しいのは初めてかもしれない。
…眠気が強い、もう寝よう。
なんとも言えない夜だったな。
「いや、スマイルが煽るから…」
「煽ったつもりないし片付け終わった後もやるのはおかしいだろ」
「でもね、エロい姿の彼女がいて何もしない彼氏がいます!?いません!!」
「お客様少し静かになられますか…」
CAに注意される、ざまあみろ。
「お前も俺も彼氏だから、あと帰ったら俺の荷物整理しろな」
「分かりました…」
「暫くはやらないからな」
「そんな〜!」
現在飛行機、午前9時、天気は雪と曇り。
きんときが言うに、片付けを終わらせて俺の意識がない状態でもやったとか何とか。
俺は日頃の夜でも満足、又はそれ以上なのだがきんときは昨日くらいの激しさじゃないと完全には満足できないらしい。
全くどんな体してんだか。
月1程度なら激しくてもいいのだが調子に乗られては困るため口にはしない。
「誰かさんのせいで疲れた」
「いやごめんてば…」
ちなみに布団の上で色々したため汚れてしまったが実はその布団はきんときが昨日のために持ってきた布団だったらしい。
あいつのキャリーケースの7割程は布団が占めており、俺のケースにはきんときの私物も入っていた。
布団は何か専用の袋に入れて無駄な空気を抜くみたいなやつだった、わざわざ持ってく馬鹿はきんときくらいだろう。
今も眠い、きんときの肩に寄りかかって目を瞑る。
すると頭に温かい何かが触れる、恐らくきんときの手だろう。
撫でられたり髪の毛をさわさわされたりするが今は良しとしよう。
「おやすみ」
end