オタレイでーす✨馬鹿みたいに暗い話書くのでちょい注意⚠️
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「だから、いつも言ってるじゃないですか」
「お前には関係ない事だ」
「っ、なんだよそれ」
今日はオーターさんと久しぶりに休みが被った。でも、喧嘩している。もう言い合いになってからだいぶ時間が経った。なんで、喧嘩なんかしてるんだっけ。それすらも覚えていない。
オーターさんの電話に着信音が鳴った。
「…はぁ、なんだ」
オーターさんの電話が終わるまで少し待っていた。手持ち無沙汰だったので、ふと窓の外を見た。もう外は真っ暗だ。せっかくの休みだったのに。
「…悪い、緊急の仕事だ」
「…そうですか」
「終わったら、すぐ帰ってくる」
「はい、待ってます」
オーターさんは仕事用のスーツに着替え、バタバタと急いで仕事に向かってしまった。今日は帰ってくるのだろうか。
休みの日だし、二人でゆっくりしたかったのに。それなのに言い合いになって、子供みたいに意地なんて張らなければよかった。
俺はそう反省して、オーターさんの飲みかけだったコーヒーを一気に飲んだ。
そろそろ深夜と呼べる時間。オーターさんが行ってから何時間だったのか。仕事がない日のいつもならもう寝てるだろう。でも、コーヒーのせいで目が冴えている。
暇だなぁ、と思っていたときに俺の電話が鳴った。鳴った先は、何故か警察だった。
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「…は?」
「…本当に、残念としか言いようがないです。」
話を聞くと、何せ相手が悪かった、としか言いようがないみたいだった。あの、オーターさんが、信じられなかった。
「……」
俺は何も言うことができず、オーターさんの亡骸を目の前に、立ちすくむしかなかった。
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それからというもの、そのことは世界に瞬く間に広がり、犯人は無事捕まった。周りもみんな、オーターさんの死に嘆き悲しんでいた。
そして、今日は葬式だった。関係者のみの参加が許され、みんな顔を知っている者ばかりだった。
亡骸を前に、もうその目が開くことはないんだ、もう貴方の魔法も見れないし、声も聞けない。オーターさんが骨になって、やっと実感した。
あの日、喧嘩なんてするんじゃなかった。
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ここはいつも雪が積もっている山道で、人も少ない。今も雪が降っていて凍えそうだが、そんなことはもういい。
俺は貴方の亡骸を腕に抱えている。
あなたが隣にいない世界なんて、もういらない。
「…オーターさん、今行きますからね」
俺は遺骨にキスをし、抱きしめ、積もっている雪に身を預けた。今更涙がこぼれてくるけれど、その涙も凍りそうだ。俺はそのまま目を閉じ、深い眠りについた。
これでやっと貴方の元へ行ける。
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自分でも書いてて、めちゃ暗いな…って思いながら書いてました。深夜テンションって怖い。
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