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あぁぁぁぁと、尊い
さがうみ
⚠️注意⚠️
中身スッカスカ
キャラ、口調崩壊祭り
文才が💩
共感性羞恥山盛りの文
それでも宜しい方…↓
海瀬「…ん?…… うわ」
本を読み進めてから暫く経った。野島と虎徹の二人が居なくなってから、ベッドの上でゴロゴロと
本を読んで、しょもしょも りんごちょっと食べて、の繰り返しだった。
何時間経ったかと思い時計を読めば、 なんと時刻は昼4時から夜の7時。
外はもう暗くて、曇りで月は隠れて、街灯だけが街を照らしていた。
海瀬「もうこんな時間かよ…寝よっかなあ」
俺はこう言うのは割と単純だ。手付けないだけで読んだらまあ進め てしまう。
海瀬「ふくぁ〜〜…!!」
本以外に意識を逃すと、割と集中しまくってた事に気づく。大きな背伸びとあくびが出る。
眠気の中で少し考える。_そういや、相良と一条 来なかったなぁ。
一条は同期で友人だが、俺と相良は恋人同士だ。つっても恋愛とも呼べないほどただの同期してるが。
まあ俺も急に起きたし、アイツらも忙しいんだろう。考えても意味ねーな。
…超ねみいなあ…もう寝るか。
そう思って本に 栞を閉じて置いた瞬間。
コンコン、と扉から音がした。
海瀬「…誰だ?」
そう話しかけると、ドアが開かれる。「キィ…」と軋む音が転がった。
隙間に目を合わせると、ソイツは相良だった。
相良「よっ」
海瀬「ああ、お前か……よお」
赤い瞳の整った顔 が俺を見つめる。本当に……なんで強面な俺と付き合ったのか、理解できねえ。
相良「調子はどうだぁ海瀬?」
昼、野島が座ったところに相良が腰掛ける。
海瀬「別に何にも変わりねえな。記憶は少し曖昧な所があるんだが。 」
相良「聞いたぜ?建物の何階かから落ちて二日寝てたってな。信じられねえぞマジで」
態度は飄々としてるが、どこか驚いてるって言うのが分かる。そんで…どこか、緊張してるのも。
海瀬「ああ…なんで寝てたんだろ 」
相良「全くだぜ、………」
海瀬「…相良!」
俺にはその緊張の理由がわからなかった。俺の気のせいかもしれねえけど、どこか緊張してるんだ。なんだか釈然としなくて、相良の気持ちを問う事にした。
相良「ッあ、なんだよ?」
やっぱり。なんか考えてんな。少し声を上げただけでビクッとした。
海瀬「なんか言いたいなら言えよ!」
…なんか、全ッッッ然相良らしくない。普段はもっと、言いたい事は言うヤツだ。
いつもと比べて今日は少しもじもじしてるな。心配になる。
どうしたんだと、顔を見合わせる。すると相良は少し不安げに横目になってから、
席を立って、窓際に移動して、タバコを取り出した。
開けられた窓から夜が立ちこむ。
相良「………海瀬… 俺の名前覚えてんの?」
海瀬「そりゃ勿論だぞ!腐っても恋人だし」
相良「おいコラ」
少し揶揄ってやれば、相良は眉に皺を寄せた。
今の俺は少し記憶が鈍っているとは言え、同期兼恋人の奴の名前を忘れるはずがない。
そう思って記憶を探ったが……どうやら、それは俺の期待で終わったらしい。
海瀬「…待って,なんだっけ?」
相良「は?」
自分でも信じられなくて口に手を当てる。
覚えてない。全く。アイツの名前を。
相良「おい冷やかしか?やめろってば」
海瀬「や、いや…マジで覚えてねえんだって!なんだっけ?!」
相良「冗談だろ…?」
こんなドラマ見てえな、くだらない事あるのか?
恋人の名前だけ、綺麗さっぱり忘れちまうなんて…?
相良「ガチでわかんねえの?w」
海瀬「…すまん、お前誰だっけ?」
相良「ッ…!! 」
さっきまで笑けていた相良だが、俺がマジのトーンで聞くと、冗談じゃねえってことが解っちまったらしい。
相良「…相良颯誠だよ、これで思い出せなかったら… 」
海瀬「あっそうだ!!お前相良だった…!!うわ〜思い出せなくてごめんな!そうだったわ…」
相良「…………っ、」
記憶のピースを見つけ出せないでいる事で、隣から最後のピースをもらった。
ただ、コイツの事思い出せないの相当ヤバいな…なんかそう言う消え方してんのか?
ちょっとそうだとしたらやべえな…
海瀬「お前のこと思い出せねえって事は、俺変な記憶の消え方してんのかもな…?
組戻った時いろいろ頼 …ん……」
俯いてたのを相良の顔に視点を戻したら、
泣いてた。
相良「ッ……っ、ズ、… 」
海瀬「は…」
はぁああああああああ!?!?!!!?!?!?!!!!!????
嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ…?
葬式の時とかでもそんなに泣かねえアイツがちょっと泣いちまってるぞ…?
やべえ、俺割と心配させてたかもしんねえ、コイツ俺の心配なんてすんのか…
海瀬「なんッ、え、相良!!??なんで泣いてんだよ?! 」
慌ただしく理由を聞いても、青紫の上着の袖で、小さな涙を拭うだけ。
しかし、慌てる俺を見て教えてやっても良いと思ったのか、 タバコを一口吸って、
相良「マジでイラつく、お前」
と泣きながら笑って一言、真っ黒な窓に旅する紫煙を置き去りに言い放たれた。
真っ赤な瞳が涙で潤と輝く。
相良「ほん、と…バカなんじゃねえの、俺は死なないとか豪語しておきながら……
いつもの高所転落で二日も寝ちゃってさぁ………。 挙げ句の果てには俺のことも覚えてねえとか、…はは、さいあく…… 」
相良「てか、高所転落って何?お前なんでボーッとしてんの…」
嘲笑的な顔をしていながらも、それも崩れ始める。小粒の涙がほろほろと出ている。
相良のタバコを携帯灰皿にゆっくり落とし込んでいる様を外の景色が眺めている。
海瀬「ごめん相良…俺も、二日も寝るとは思わなくて…挙げ句の果てにお前の名前忘れちまったし!それもこれも、多分俺がボケてたからだし…!マジで申し訳ねえって思ってる、から…」
泣き止んでくれ。
そう言おうとした瞬間に、バゴン!!と大きな音。
それは相良が携帯灰皿を床に叩きつけた音だった。
携帯灰皿の中から小さく、タバコのカスが胡散した。
俺があまりに唐突な事に脳を追いつけれないでいると、相良がドカドカと俺の隣に座った。
相良「もう喋んな、話聞け」
そのまま俺の手首を患者着ごと握ったかと思えば、相良の怒りが分かりやすく滲む程力強く握り始めた。
海瀬「い゛ッ…!さ、相良っ!すまんって…!!」
相良「だから黙れって。」
俺が口を出したせいか、より一層強く握り始める。
相良を見つめていた窓の景色は、視野に俺も含め始めた。
俺たちを逃さないように、夜の匂いが充満してきた頃。
相良「心配かけさせんなよ、マジで 付き合う前も、後も…そう言うの多すぎ」
海瀬「う…」
相良がようやく口を開いてくれたかと思いきや、残念ながらまだ許してくれていない様子だった。
しかし、相良の言う事にはとても合理性があった。
実際俺は、ちょくちょく相良に多く心配をかけさせてきている。
黒猫やら事故やらなんやらで。『ボーッとしすぎだ』と何回か忠告や注意を戴いてる。
相良「嫌がらせ?俺の目を引きてえのか?お前のそれで何度俺の気が狂いかけたと思ってんの」
俺は相良と違って少しおっちょこちょいだ。
相良もそれは把握してるから大体は見逃すが…流石に今回はレッドカードだった。
相良「勘弁してくれよ…分かったかアホ」
海瀬「う……へい…」
相良「もう変なことすんなよ。最悪の場合、首輪括り付けて監禁してやるから」
海瀬「ひッ、」
…見逃してくれる、とは言え。それは「見なかった事にしてやってる」だけ。
「逆鱗に触れない」とは言ってないし、相良は嫉妬をする方だ。あんまりおちょけてると最悪…
…飼われる…。
相良「それでいい。えらいでちゅねぇ〜w」
とか俺が怖気付いてたら、フッといつもの調子に戻って俺の頭を犬みてえに撫で回しやがった。
海瀬「うわ!さわんな!? 」
相良「っへへ、久々に起きたお前をからかいてえんだよ。」
迷惑ではあるが、内心めちゃくちゃホッとしている。
誠心誠意謝れば許してくれるけど、やっぱりあの禍々しい雰囲気におされて何にもできねえから。
海瀬「なんだよ…あ!!携帯灰皿持って帰れよ!」
相良「あ、忘れてた 」
そうこうしていたら、相良はどうやら帰るらしい。
ドアを開けて廊下に出、そのまま帰宅するかと思いきや、もう一度この部屋に振り向く。
相良「あ、りんご一個もらって良いか」
海瀬「おお」
相良「ん、どうも」
タバコを携帯灰皿に処した後に、ドアの隙間から白い角ばった手でリンゴを一人その手で召す。
相良「んじゃ、次はねえからな?海瀬」
食べ切ってない様で、ドアの向こうで告ぐ相良。
やっぱりまだ怒ってる…?家で二人一緒の時に何かしてやらねえとな。…
海瀬「分かってる!…じゃあな」
相良「ああ」
普通にドアを閉める相良。
______締め際に見えたこちらを見下ろす目は、若干笑んでいなかった。
毎度駄文ですいません
読んでくれてありがとうございます