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窓に朝日が差し込み、ぼやけた視界が明るく包まれる。
「朝か〜……」
今日はレコーディングだ。元貴から送られてきたデモを聞いて、何度も苦戦したフレーズもそろそろ弾けるようになってきた。まぁ、何個か難しくてまだ弾けてないけど……
ベットから起き上がり、必要最低限の支度をする。
「起きてる?」
「起きてるよー」
元貴からの連絡でようやくパッチリと目を覚まし、洗面台に足を運ぶ。
マネージャーさんのお迎えで車に乗り、見慣れたレコーディング場所に着いた。
いつも僕は先に現場に入ることが多く、今日も例外なく一番乗りだった。
と思ったが、どうやら違うらしい。
いつもは静かな雰囲気の廊下も、なにか騒がしそうだ。
しかもチラチラとこっちを見てる……?え……僕なにか付いてる?!
謎の不安に襲われながらも、スタッフさんが居るであろう部屋に入った。
「暗っ……」
電気のついてない部屋を灯そうとした瞬間、後ろから
『りょーーーーちゃん!!!』
「藤澤さん!!!!」
『誕生日おめでとうーーー!!!!』
『お誕生日おめでとうございます!!』
「っへ……」
急に明るくなった視界に目は対応が遅れ、大きいクラッカーの音が重なり脳が情報を処理するのに少し時間がかかった。
あ、そっか、僕、今日誕生日だ……
人生で32回目の出来事なのだが、どうも慣れない。
「っえ?!涼ちゃん!泣かないで!!」
「え?あ、泣いてる……」
若井からハンカチを差し出され気づいた涙は既に頬を伝っていた。
「ありがとう、みんな! 」
「32歳の藤澤も頑張ります!」
その日のレコーディングは順調に行き、つまづいたフレーズも弾けるようになった。
初投稿です!藤澤さん!お誕生日おめでとうございます♪
文章がおかしい所があったらすみません😭