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「やめッやめて!!」
そう震えながら涼ちゃんが叫んでる
どうしたの?そんなに怯えて
「どうしたの?涼ちゃん?」
「やめてくださッ」
涼ちゃんの視線はずっと僕の手の中にある包丁とさっき刺して殺しちゃった元貴とをぐるぐるしてる
…僕と話してるのにほかのこと考えてるなんて悪いなぁ
「安心して?苦しまないでイカせてあげるから♡」
「そういうことじゃな…」
あーあ。殺しちゃった
僕はまだ暖かい涼ちゃんを見下ろしていた
元をいえばそっちが悪いもんね。ずっと一緒にいてくれるって言ったのに離れていこうとしてさ
僕悲しかったんだよ?1人で毎日毎日泣いてたんだよ?
「本当に居なくなっちゃったなぁ…」
僕がしたことだけど悲しいな
今考えたらすぐ殺すことは無かったかも
話し合えば良かったのかなぁ…
僕には分からないや。そんなことよりもこれからのこと考えた方がいいよね
だって僕は2人も殺した凶悪の殺人鬼なんだもんね。世間からしたら
逃げる?隠れる?自首する?
全部嫌だなぁ…いっその事2人のところに行こうか
「2人は僕のこと求めてくれてたもんね?
離れていこうとしたのは僕の勘違いだもんね?来世でもまた同じように愛してくれるよね? 」
そんなことを考えて僕は自分の心臓目掛けて包丁の刃を突き立てた
「待っててね♡元貴、涼ちゃん♡」
気づいた時には僕の周りは血の海だった
「 涼ちゃん?」
思い詰めたような顔で僕を見つめる元貴
「やっぱり涼ちゃんも若井に殺されちゃった?」
「うん…」
「僕たちが若井を殺人者にしちゃったね」
「若井は前までは普通に生きてたのに…
僕らがおかしくさせちゃったのかな?」
「そうだろうね」
そんなことを話していると後ろから人の暖かみを感じだ
「涼ちゃんっ元貴!」
若井だった。満面の笑みだった
前まではその笑顔が愛おしかったが今では怖くて怖くてたまらない
「若井…?なんでいるの?」
「後処理が面倒くさかったし、捕まるのも逃げるのも嫌だったからこっちに来たの」
そう無邪気に笑いながら言う
僕たちは君が怖い
「これからもずーっと一緒だね♡ 」
「涼ちゃん、元貴?♡」