ばかな彼氏。

桃紫

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ツアーライブ 終わり寸前の 、公演。

「そろそろ終わりが近ずいてきたけど、 まだ声出せるよな？笑」

俺がそんな言葉をリスナーに投げると、 さすが、人が沢山いるだけあって、 投げた声にたくさんの声が帰ってくる。

「これ、サービスな？笑笑」

らんがそんな言葉を呟いた瞬間、俺の後ろに暖かい らんの体がへばりつく。

「…ちょ、お前…っ、なに、？」

「だーかーら！！サービスね！！！？」

こんなことした瞬間、また大きな声がかかってくる。 余計なことをしてくれたな、と俺は顔をしかめる。

「… っ離れろばか、 /」

「離れねえよばーか笑」

ツアーの終わりなのにも関わらず、 ファンの目も気にせずこんな事するなんて。

「…もういいわ、 /」

飛んだばかの彼氏だ。

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