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今回も神ってましたぁぁ!!! えーんもうびっくりしたじゃない、、、 ヒル、、?何か聞いたことあるぞ?????(( 今後どうなっていくのかなぁ、、、 次回もめっっっさ楽しみいぃ!!!!!!!
「……なぁんてね。」
突然、聞き慣れた声がした。
結那が血に濡れた霧島を見つめて、歯を食いしばっていたそのとき——。
「冗談冗談♪」
霧島蓮の身体が、ズルッと奇妙に動いた。
「え……?」
結那の目が、驚愕に見開かれる。
そして、真っ二つに裂かれたはずの身体が、ずるりと結びつき、ゆっくりと起き上がった。
「な、なんだこれは……」
「いやー、ほんっとに死ぬかと思ったよ、マジで! でもさ〜、僕にはストック人格:ヒルがいるからね?」
霧島はケロッとした顔で立ち上がる。
「ヒル……?」
「あぁ、そうそう。こいつは寄生タイプの人格でさ、ダメージ受けても体をくっつけて再生しちゃうわけ! ね? 便利でしょ?」
霧島は血まみれの制服を気にする素振りもなく、ポケットからタピオカを取り出して、ストローを挿しながら言った。
チューーー……
「……お前……マジで……!」
結那は肩を震わせ、目を閉じる。
「お、怒ってる?」
「当たり前だろぉぉぉ!!!」
結那の拳が霧島の頭に炸裂する。
ゴンッ!!!!
「ぐはっ!! ちょっ、痛い痛い、ヒルでも痛いって!!」
「ふざけんな、マジで……! どれだけ心配したと思ってる……!」
結那の声は震えていた。怒りだけじゃない。安堵と、涙混じりの声だった。
「……ごめん。でもさ、日哉を甘く見てたのは事実だよ。」
霧島は真顔に戻る。
「今度こそ、本気で行くしかない。結那、準備はいい?」
「……あぁ。次は、あいつを始末する。」
霧島は頷き、タピオカをもう一口吸い込む。
チューーー……
「よし、行こうか!」
結那は苦笑しながら立ち上がる。戦いは、まだ終わっていない。