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珊瑚宮さんに聞いたところ、”蛍っていう人とミッションをしてきたらどう?”と言われた。
管理官・凝光さんに言ってみたら、一緒にミッションをすることになったのだ。
嘉明「よろしくな、蛍!」
蛍「旅人…?」
蛍「…うん、よろしく。」
良かったと安堵の声が漏れたと思ったが、大丈夫だったみたいだ。ちゃんと答えてくれるか不安だったからだ。
_ミッションの内容を説明します。貴方達にはミッションをクリアしてもらいます。
今回はランキング形式です。最後まで生き残ってください。
健闘を祈ります。_
そう言い放った後、目の前が真っ暗になった。そう思った途端、急に明るくなった。
嘉明「おお…!」
声を上げてしまったのは、服が変わっていたからだ。前までは元の世界の服を着ていたから新鮮だった。
蛍「嘉明の武器は…、アサルトライフルとスナイパーみたいだね。」
嘉明「そうなのか!」
武器の名前があるのかと思いながら、使い方を彼女から説明を聞き試しに打ってみた。
バンッ、という銃声が鳴り響いた。
蛍「その武器は中距離でどちらもいけるから、初心者には便利な武器だよ。スナイパーは私の援護よろしく。」
援護を頼まれてしまった。自分に出来るのかと思いながら”ミッション開始”という声が聞こえた。
ブロロロロロロ。
嘉明「なぁ、なんだこの乗り物は?」
蛍「ヘリコプターだよ。…まさか、知らないの?」
嘉明「えっと、まあそうだなー…。」
現実でこんな乗り物を見たことがないオレからすれば、不思議で堪らなかった。
蛍「そろそろ降りようか。」
嘉明「お、おう…!」
いよいよゲームが始まる。そう思った途端緊張してきた。ゲームとはいえ、痛みの感覚はもちろんある。
珊瑚宮さんに聞いたことがある。すると、”痛みはありますが、一生残るような傷を残したとしても完治しますよ。”と言われた。
蛍「今…!!」
風を通り抜け、宙を舞った。
体を真っ直ぐにし、速度をつける。
蛍「…慣れてるんだね、意外。」
嘉明「まぁな!」
風の翼を普段から使っているからだろう。ただ、速度をつけるのは初めてだった。
地面に近づき、パラシュートを出した。事前に彼女から説明を聞いていたので、開くことができた。
だんだん地面に近づいてきた。
数秒後、地面に降り立った。パラシュートを直し、箱を開けながら弾を補充していく。
蛍「弾は大体集まった……?」
嘉明「おう! 集まったけど、なんでここに居るってわかったんだ?」
蛍「え? ……ああ、説明し忘れてたね。ここを押すとマップが確認出来て、嘉明がいる場所もわかるよ」
嘉明「ええ?! そうだったのか…!!」
初めて知った。確かにこのゲームが始まる前に、腕時計を付けさせられた。タップすると仲間の生存確認や通話も出来るらしい。
蛍「あと、回復薬も集めておいた方がいいよ」
嘉明「回復薬……? 回復薬ってこれの事か?」
バッグから瓶を取り出した。中にはよく分からない液体のようなものが入っている。
蛍「うん、これで合ってるよ。傷を負った時はこれを肌に塗ってね」
嘉明「おう! わかったぜ!」
頭で記録していかなければならないと思いながらも、彼女が走り出した。その背中を追いかけながら、敵がいないかどうかを確認する。
蛍「待って、銃声が聞こえる……」
彼女が急に止まりだし、小声でそう囁いた。ここは慎重に行くべきだ。こんな所で倒れたら意味がない。経験を積まなければ。
その瞬間、敵の足音が自分たちの方に近づいてきた。
蛍「_今っ!!」
彼女は物の陰から飛び出し、数人の敵を倒していく。自分も物陰に隠れながらも敵を倒そうとしたが、中々弾が当たらない。
嘉明「……この世界も大変だな」
そう呟いた時、彼女が大きい声でこう言った。
蛍「嘉明! 敵に近づいて倒してみて!」
嘉明「え? お、おう!」
物陰から飛び出し走りながら敵に近づいていく。アサルトライフルに持ち替え、敵を数人倒した。敵は砂のように消えた。
嘉明「おお!!」
蛍「ナイス、嘉明! このまま倒していくよ!!」
嘉明「おう!」
数分後。
最後の敵は砂のように消え、辺りは静かになった。
蛍「……倒せたみたいだね」
彼女は息を切らしながらそう言う。四部隊が一気に来たせいで倒すのに時間がかかった。
嘉明「…おう。…というか、蛍凄いな!!」
感激でしかなかった。自分は数人しか倒せなかったが、彼女は数十人も相手して全員倒した。
蛍「嘉明こそ。嘉明って、エイム良いんだね」
エイム、という言葉を初めて聞いた。その意味を彼女に聞いたところ、英語というもので”照準を合わせる”という意味らしい。
嘉明「へぇ〜そうなのか!」
そう言った途端、彼女の表情が変わった。表情が変わったと同時に辺りを見回す。
蛍「誰かいるんでしょ!!」
自分は気配すら感じないが、彼女は何かを感じたらしい。
後ろから足音が聞こえた。彼女の読みは当たってたみたいだ。
蛍「え……?」
様子がおかしいと思い、自分も後ろを振り返った。予想外の人物だった。自分も知ってるとある人物。
その人物は_。
???「会いたかったよ。蛍」
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第三話・終