今日も、何も変わっていない。
少し古びた教室も。
先生が教える授業も。
友達が元気に話しかけてくれる明るい声も。
友達を騙す自分の作り笑いも。
優しい人、正しい人、良い人、そんなものに偽ろうとする自分も。
何も、変わっていない。
今日も、いつもと同じような日を送る。
少し古びた学校の教室の中、先生が誰かに問題の回答を求める。
「この問題の答えはなんだ?」と。みんなは答えるのが嫌で、先生から目をそらす。
当てられた者は、大袈裟に、絶望したような表情をして席を立ち、問題を回答する。
その回答があっていれば、そのまま終わり、席に座ることができる。
だが、回答が間違っていた場合、立ったまま先生の長い説明を聞かせられる。
一言で言えば、最悪な授業だ。
休み時間、数人の生徒達は、限らず僕に近寄ってくる。
自分で言うのもあれだけど、僕は結構、このクラスで人気者だと思う。
だって、そうしてるんだから。
優しい人、正しい人、笑ってくれる人、そんなものに偽って、人気者になるようにしてるんだから。
初めの1年生の頃は、人気者になりたくて自分が望んでやったことだけど、数年後、5年生の頃まで偽りを続ければ、そろそろ 苦しくなってくる。
だが、数年も偽ったことで、癖になり、もう取り返しがつかないことになってしまったんだ。
全然楽しくないのに笑ってしまう。
常に相手の顔色を伺って、自分の意見を出すことができない。
、、これは天罰だ。
「人気者になりたい」と欲望を持ってしまった天罰なんだ。
もう、本当の自分さえも忘れてしまった。
コメント
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スゴクイイネ
実話か、作り話か知らんけど無理すんなよ!嫌な事あったら言えよ!もしワイが嫌やったら嫌って言えよ!