白黒のクマのマスコットに、紅鮭団なるものに参加させられて2日。
何となくみんなの性格が把握できてきたような気もする。
たった2日で、なんて思われるかもしれないが、ここにはできる娯楽がカジノやモノモノマシーンの商品くらいしかない。モノクマメダルも有限なので、必然的に暇つぶしの方法は限られてくる。加えて、恋愛的に結ばれた2人はここから卒業できる、なんて銘を打たれれば、他の者と親交を深めようとする人も少なくなかったし。
ただ、1人…真意の掴めない人がいる。それは、王馬小吉くん。彼はいつも嘘ばかり言う。明らかに嘘だと分かる事を言う事もあれば、真実を混ぜて話してくる事もある。まあ、明らかな嘘に騙される人もいるけど。とにかく、彼は掴みどころがない。
だから、僕は彼を理解したいと思った。これが間違いだったのかもしれない。嘘つきの嘘を暴こうとするなんて──……
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