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米)日本!
日)おはようございます、朝から元気ですね…どうされました?
米)いや、その…なんというか
ある日の休日、朝早くからアメリカさんが私の家にやって来た。
アメリカさんが朝から私の家にやって来る事が今まで無く、不思議に思い聞いてみる。
するとアメリカさんが言葉を濁した。
…今日のアメリカさんはいつもと違う、変だ。
日)…何か隠されているんですか?
私がそう言うと、アメリカさんは明らかにそうですと言わんばかりに、ギクッと顔を強張らせた。
日)隠し事は私は好きじゃないですから、話してください
私がアメリカさんに軽く詰め寄ると、アメリカさんは小さく溜息を吐いた後、『負けた…』と呟き、アメリカさんが持っていた鞄から箱を取り出した。
日)…?これは何ですか?
私はアメリカさんから箱を受け取り、首を傾げる。
持ってみると軽い。
重たいものが入っている訳ではないようだ。
米)…気になるなら今開けてみろ
私がそう言うと、少し間を空けてアメリカさんがそう口を開く。
私はアメリカさんの言葉に従い、箱の紐を外し、箱を開けて覗いてみる。
日)…お菓子?
箱の中にはお菓子が入っていた。
米)お前が好むような菓子をプレゼントしようと思ってな…それに、お前の誕生日祝えてなかったし
アメリカさんは頭を軽く掻きながら『遅れてすまねぇな』と私に言った。
私はその時、胸がじわりじわりと暖かくなっていくように感じた。
私の誕生日は確かにもうとっくに過ぎてしまっているけど、こうやって遅れてでも祝ってくれたんだ。
日)有難う御座いますっ
米)良いって良いって、じゃあ大事に食べてくれよ
お礼を言うと、アメリカさんは私の頭をクシャッと撫でて去って行ってしまった。
次アメリカさんの誕生日の日には必ずお返しをしよう。
私はそう胸に決めた。
日)アメリカさん!以前頂いたお菓子…やばいじゃないですか!
後日、私はアメリカさんに問い詰めた。
頂いたお菓子について調べてみると、高級菓子だった事が判明したからだ。
米)気づかなかったか〜やっぱりな、お前は鈍感だもんな菓子については
そう言い、アメリカさんはニヒッと笑みを見せた。
私はその瞬間、サァーと血の気が引くのを感じた。
という事はアメリカさんの誕生日の日に、私も同じくらいのものを買わなきゃいけないって事じゃないですか…
じゃないと割に合わない…
日)あ〜〜…
end