「思わせぶりな態度はしないでよ。最初から、しないでよ…」
⚫️「これ、やるよ。お前に」
UFOキャッチャーで取ってくれたでかいぬいぐるみを貰う。
良く外出することはある、仲良しの先輩だ。
きっと相手は俺の事を弟のように思ってくれているだろう。
先輩はイケメンでモテる。
おまけに優しくて、完璧だ。
そんな先輩とはかれこれ2年の付き合いだ。
そんな間に俺の中にはまた別の想いが出てきた。
それは「恋」
その気持ちを今日。伝えようと思う。
⚪️「あの、目黒くん!僕目黒くんのことが、好きでさ。良かったら付き合ってくれませんか!」
⚫️「え、ラウールが、?…ごめん、ラウールは、”弟”とか、後輩とかしか考えたことない、ごめん…」
⚪️「…そう、だよね…」
⚫️「そう言うこと、だから……まぁまたさ、遊び…」
⚪️「…っ、」
⚫️「ちょ、!ラウール!!」
思わず走り去ってしまった。
意外だったから、俺なら、俺なら、きっと目黒くんの隣にふさわしい人だと思って、自信満々に行って、それで、、…
恥ずかしかった。
あんな、あっけなく、
部屋に帰って。なりっぱなしの携帯電話をマナーモードに変える。
彼から貰ったぬいぐるみからは彼の香水の金木犀の匂いが微かにして、甘く、少し嗚咽をしそうになった。
それでもそれを抱きしめる、目黒くんの気遣いは俺には余計にしんどく感じる。
でもさ、ここまで来てごめんなさいはないよ笑、
それなら、勘違いなんてさせないでよ、
「すきになんて、させないでよ。」
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