『キルアーっ!遊びに行こ〜っ』
『おう』
言葉を交わしながら笑い合い駆けていく二人の後ろ姿は全くの子供だった。また次に言葉を交わし、今度はふざけ合った。これが、二人の理想の生活だったのだ。笑い合い、ふざけ合い、喧嘩をしたり____________________。
ー街ー
『わぁ、キルア!見て見てっ、梨のキャラクター‼︎』
『んー』
『キルア⁉︎聞いてんの⁉︎』
『聞いてるー』
『聞いてない‼︎』
『聞いてるって言ってんだろ‼︎』
『聞いてないじゃん‼︎さっきからそっぽ向いて‼︎』
『あぁ⁉︎そっぽ向いてても耳傾けてんだよ、だから聞いてるっつーの‼︎』
『こっち向いて話聞いてくれなくちゃやーだ‼︎』
『‼︎…////』
『あっ!ほらぁ、すぐに黙り込む__________________』
『……』
『キルア……?』
少年___キルアは顔を真っ赤に染め、またそっぽを向いてしまった。しかし、少年___ゴンは怒らなかった。さっきと何か違う雰囲気だったからだ。少年___ゴンの目には、そっぽを向いているキルアが、堕ちている様な気がした。
『…そーだよ…』
『へ?なに言ってんのキルア?』
『ぅん、なんでもねーっ。』
『フーン…キルアさぁ、恋に堕ちてる〜?(笑』
『‼︎あ、あぁ⁉︎な、何だよっ、///』
『だってキルアさ〜、ずっと顔真っ赤だしー、オレを見たと思ったら急にそっぽ向くし。恋してるよね〜?なーんて、(笑』
『…(そうだよ…オレ、)』
お前に恋してるんだよ___________________。
お前が笑顔がさ。お前が笑うたびにさ。
心臓が高鳴って__________________。
『……手』
『?手?』
『手、繋げて……///』
『‼︎ニコッ良いよ‼︎』
『サンキュ…///』
『ふふ、キルアと手ェ繋ぐの初めてだね‼︎』
『確かに、…』
手を繋いで歩く少年二人。その手は、自然と互いに指を絡めていて、ぎゅっと握りしめていた。
コメント
3件
見てるこっちもドキドキしちゃうな〜やっぱりキルアくん乙女(笑) すごく素敵なお話だね✨️スミレお話作るのすっごく上手で素敵だね!