目がよく開けないような眩しい太陽。汗が止まらないくらいに暑い夏の日。
陽人、おはよう!野球部で使っているグラウンドを綺麗にしてた時、誰かが俺の名前を呼んだ。
朝のグラウンドは、帽子をかぶっても、水を被っても暑さを誤魔化せないくらいに凄い気温だった。だから、すこし朦朧としながら朝練をしてた。熱中症対策で、前より水飲み休憩の頻度が多くなったのは いいけど、倒れる人も出てくるんじゃないかと思う。俺も倒れそうになってしまう。
朝練に比べて、放課後練はまだマシだ。気温は高いし暑いけど、朝に比べたらまだ涼しいほうだ。しかし練習が終わった後いつも、なんで自分は野球部に入ったのか考えてしまう。サッカー部みたいに女子からキャーキャー言われる訳でもないし、ここの野球部はそんなに強い訳でも無い。最近の県大会も、予選で敗退した。全くと言っていいほど、プラスポイントがない。
正直サッカー部はサッカーが上手けりゃどんなに顔がかっこよくなくても女子からキャーキャー言われている。ずるい!!俺は毎日スタメンで頑張って、必死に日々努力しているのに全くもってモテない!!そもそも野球部を見に来る女子は誰一人として居ない!たまーにグラウンドの外から犬の散歩中のおじいさんが見ているくらいだ。
正直な所、俺はそんなに顔が悪い訳じゃない。むしろ自分で言うのもなんだがかっこいい方だと思っている。なのにそんなにかっこよくないサッカー部のベンチよりもモテないんだ。だから性格のせいだと思って自分のナルシストな部分を必死に治そうと頑張ったこともある。でも生まれながらの事だから、仕方ないよなーって感じの精神で生きてきた。
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