コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
◤◢◤◢◤◢◤◢WARNING◤◢◤◢◤◢◤◢
第1話 偶然 をお読み頂いてからこちらをお読み下さい。
オクトエキスパンションを脱出した後の3号♀と8号♂のお話です。〖カプ要素マシマシ〗
8号くんがネガティブです。
──────────
彼女から発せられた言葉に返す返事を僕は頭の中で考え続けていく。出来るだけ彼女を不安させない返答を、出来るだけ彼女に僕の気持ちを悟らせない返答を。
「ねぇ、8。無理に言わないでも良いからね…??ゆっくり話してくれれば良いから。」
「…そうして貰えルト…助かりマス。」
「そう。…無理しなくていいから。」
そう彼女は話すが、表情は曇っていて、見るからに心配そうだ。これは…、返答を誤ったようだ。どうすれば良かったんだろうか分からない。少しでも何か自分が安心出来るような言葉をかけられていたら良かったのだろうか。そんな事を考え、また彼女にかける言葉を探し始める。ずっと無言のままで2人きりの時間が過ぎていく_, 気づいた頃には、頼んだメニューがいつの間にか机の上に並べてあった。
「8。無理して平気のフリなんてしないで。」
彼女が気遣って僕に声を掛けてくれたようだ。でも、その声は明らかに不安で震えていた。彼女の声に、僕は返事すらできなかった。
──────────
気づいたら僕らはカフェの外に出ていた。沈黙の時間が流れていく。
「8、今日は家まで送ってもいいかしら。このまま今のあんたを1人にするなんて事出来ないわ。」
「…分かりまシタ。じゃあ行きまショウ。3号サン」
そう答えた瞬間、ぐいっと手を3号さんに引っ張られ、強引に3号さんと手を繋ぎながら歩く事になってしまった。びっくりしてしまって心臓の音が一気に大きくなってしまって、身体中が熱くなってしまう。彼女に伝わってなければいいのだが。
そんな緊張感と戦っていると、自分の家の前に2人で立っていた。
第3話に続く。
──────────
第1話40いいねありがとうございます🙏🏻 ̖́-