コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
みんなといる時の顔しか知らない。部屋に入ると、思ったよりきれいに片付いていた。
「座って、そこ」
指さされたのはベッド。そこ以外に座る場所はないから深い意味はないんだとしてもドキドキする。
「これ、やりたかったんだ」
ウンソクさんがうれしそうに見せてくれたのは、みんなが話題にしてるゲーム。僕もちょっとだけやったことある。
期待してたのは僕だけみたい。ベッドを椅子代わりに、ふたりで夢中になって遊んだ。
ひと段落ついてふっと隣を見ると、ウンソクさんが僕を見つめていて。
「ウォンビン」
「……はい」
「お前くちびる、きれいだね」
恥ずかしくてとっさに唇を隠す指を、つかまれて。
ゆっくり指を横にずらされ、僕の視線はウンソクさんをとらえたまま仰向けに倒れてく。
ウンソクさんの、照れくさそうな笑顔の後ろに天井があって。
身を固くしたのと同時に、唇に優しく嚙みつかれる。