拝啓　友達だった人へ

拝啓　友達だった人へ

いつもの帰り道。当たり前のように帰る、4人で、オレンジ色の空を眺めて。

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ピピピピピピピｐ

「…嫌な夢、」

こいつらとは小学生の頃からの付き合いだった

たまたま家が近くて毎日のように一緒に帰ってたなぁ

簡単に言うと心地が良かったんだと思う。

別に変に気を使うことも必要なく、男A男Bは勝手に面白いことを言うし、女Aはその風景を母親のように見守るような、そんな感じの関係だった

それまでは、なんとなくつるんでたけど中学が終わる３年生には、ショッピングモールや、祭りに行くぐらいの仲になった。

男Aとは、毎日連絡を取れるぐらい仲良くなったんだよね

まぁ、そんな私たちも高校生になる

高校は男A,Bだけ同じところに行って、それぞれ違うところに行った。

男Bは自転車で通ったが、男Aは電車で通うらしく、私も同じ電車の同じ時間に乗っていた。正直嬉しかった。

思い出したくもないし認めたくもないんだけど、私は男Aが好きだったんだと思う。

男Aと連絡を取り続けて約半年になった。

そのころには私にも彼にも新しい友達ができていて、彼は特にクラスによくなじんでいたんだと思う。

勉強とか高校での友達関係に加え私が入り込んでくるんだから大変だっただろうねｗ知らんけど

毎日連絡を取り合ってるもんだから、分かっちゃったんだ。

“あ、私と話すのめんどくさいんだ”って。

だって会話が途切れる前の１週間私からしか話してないんだもん

リアルでは毎日話してたのにね？

それから半年間連絡を取らなかった。

そりゃほぼ毎日悩んだよ、９年間仲良かったんだからさぁ

それでもSNSはつながってたから、定期的に流れてきたストーリを見て１つびっくりしたことがあった。

そこには私以外がメンションされた３人の写真があった。

見た瞬間からどうでもよくなったのだ、彼らが

高校での新しいグループの方が信頼していたから

こっちは捨てていいと思った

正直自分がクソだと思った、

こいつらと一緒じゃねーか結局、くそったれがよ

悩んで悩んで悩んで悩んで

この３人の連絡と言える連絡はすべてブロックして消した、何も言わずに

ブロックリストからも消した、ブロックをしているという事実すらも嫌だったから

はぁ、今何をしているんだろうか、彼らは。

まぁ興味ないけど

カーテンを開けた

薄く煙った空を見て、息を吐いた