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ハッピーバレンタイン‼️
すみません1日遅れました。
とりあえず私立の入試終わったんで息抜き程度に書いていきます。
初kgfw
本人様方とは関係ないです
本編に伏字ないです
付き合ってる
kgm『』
fw「」
knmc[]
kid〈〉
fw side
「できた~…」
バレンタイン前日。
キッチンで目の前に並んだ色んなお菓子たちを眺めて息を吐く。
結構ギリギリだったけどちゃんと全部綺麗に作れてよかった。
「包装は…明日やるか」
「もう眠いわ俺…」
今の時刻は14時過ぎ。
もう少し早く終わるかと思って変に気合を入れて準備した包装用の箱が台の隅に追いやられている。
お菓子作るのって体力使うんだな、と痛感した日だった。
「おはよーございまぁーす」
翌日、早めに起きてとりあえずろふまおメンバーの分のお菓子を包装しカバンに入れて楽屋へ入る。
[あ、不破くんおはようございます]
〈おはようございますアニキ!〉
「あれ、今日は社長がビリ?」
挨拶を済ませたところであのミルクティー色の茶髪が見えないことに気がつく。
[今日は遅れてくるみたいだよ]
[ディスコで連絡来てた]
「うぇ!?」
「…、まじで気づかんかった」
1番渡したい人に渡せんやん…。
〈あ、甲斐田分かりました〉
〈社長へのバレンタインのお菓子作ってたから気づかなかったんでしょ〉
[なるほどね]
[いいですねぇお熱いことで]
〈あれ、もちさん羨ましいんですかぁ?〉
[なわけないでしょ]
[あれだけ迷惑かけといて上手くいってなかったらキレ散らかすわ]
〈たしかに〉
そう、もちさんと甲斐田にはすごく迷惑をかけた。
だからこれにはそのお詫び的な意味も少なからず含んでいる。
「その件はほんとお恥ずかしい限りで…」
「そんなもちさんにはクッキーをあげましょう」
[ごめん話の脈絡が全然分かんないんだけど]
「いや、やっぱ仲間としてね」
「あと社長とのことに限らず普段から迷惑かけちゃってるんでその意味も込めて」
[自覚あるんだ。まぁ普通に甘いもの好きだからいいけど…]
[ありがとね]
「いえいえ」
〈不破さん、不破さん僕は?〉
〈僕も沢山手伝いましたよね!?〉
「あるから騒ぐな。うるせぇ」
自分を主張してくる甲斐田にはマドレーヌが入った箱を渡す。
まぁまぁ、絶対言わんけど一応感謝はしとるし。
〈えすっご、めっちゃ凝ってますやん…〉
[ていうかこれ写真撮って社長に送り付けたら面白そうじゃない?]
[不破くんから貰いましたって]
〈めっちゃいいですねそれ!!〉
〈僕らが先に貰っちゃってすみませんって書いちゃお〉
[ゴリラの鉄拳飛んできても巻き込まないでよ]
〈オッケー絶対巻き込むわ〉
[言ってねぇよ]
2人は嬉々としてスマホを出し撮り始める。
社長がどんな反応をするのか俺も気になったので止めなかった。
それから社長も合流し収録が開始した。
楽屋に着いた時の社長は2人に『なんですかあれ…』と突っ込むだけで他は特にいつもと変わんなくて
その反応にちょっと寂しい…とか思ったり思わなかったり。
そして現在、もちさん達は気を使ってくれたのか分からないけど先に帰って行ったから楽屋には俺と社長の2人きり。
勇気を出してそれを社長に差し出す。
『…不破さんこれ…』
すると社長は一瞬目を見開いてから、すごく嬉しそうな顔をする。
今の顔は完全に緩みきっていて普段の威厳はどこにも無い。
「ちょっと渡す機会逃してたんやけど…」
「ハッピーバレンタイン…?」
『なんでちょっと疑問形なんですか 笑』
「特に意味は無いっすね」
『いやでも嬉しいです、ありがとうございます』
『開けてみてもいいですか?』
「や、ちょっと目の前は…ちょっと」
『流石に恥ずかしいですか』
「流石にっすね」
『…まぁ、本命ですもんね?これ』
「そ。社長にだけよ」
『それなら…いいか』
『剣持さんと甲斐田さんから連絡来た時は自分を恨みましたけどね』
『なんで今日に限って遅れてるんだ私は!!って』
「あぇ、ちゃんと嫉妬してたんや」
『当たり前ですよ』
『不破さんのこと大好きですから』
「……」
嫉妬してくれてた嬉しさが急なデレによって上書きされ、顔に熱が集まる。
「ずるいわぁ…」
「いっつも好きとか言わんくせに」
『すみません、笑』
『こういう行事に乗じてでしか伝えられない私を許してください』
「…いいよ」
「別に行動と顔で大体分かるし」
『えっ、私そんなに出てます?』
「うん」
「めっちゃ緩んどる」
『えぇー…そっか…』
社長は顔を両手で揉み出す。
そういう行動がいちいち可愛い。
「ま、そろそろ帰りますか?」
「ずっと楽屋にいるのもなんだし」
『そういえばずっと楽屋だったんだ』
『ですね、帰りましょう』
「んじゃ俺は仕事あるんでここからは別行動っすね~」
『…え!?』
『不破さん今日仕事あったんですか!?』
「そーそー」
「バレンタインに俺おらんかったら暴れちゃう姫が多くてさ」
「バレンタインは絶対出勤って言われてるんよ」
『、、そっか、No.1ホストですもんね』
「すいません、俺もできることなら社長の家行きたかったんすけど…、それはまた今度ってことで」
『またあなたはそういうことを…』
「にゃはは」
からかうように言ったが内容は全部本心だ。
何なら今すぐに仕事を放り出してしまいたい。
『…それなら私から最後に少しだけ』
そう言うと、急に肩を掴まれキスをされた。
「…えっ なん、何すか急に…」
『いえ、こうすれば不破さんが仕事に行く気が失せて一緒に過ごせるんじゃないか……なんて、』
『私がただしたかっただけです。仕事頑張ってください』
「あ、ありがとうございます…」
どっちみち顔の熱引かんと行けらんやん…。
『それと、今度2日休み取っておいてくださいね』
『私も合わせるので。それでは』
社長は満足そうな顔で楽屋から出て行った。
俺の顔は余計に熱くなったけど。