人が、今日も僕の知らないところで死んでいる、
病死、寿命、事故
…そして
“自殺”
こんなに世の中は死で溢れてるのに、僕らは無意識に自分のまわりでは起こらないと…
そう、思っていたのに…
なんで、君なの…?
僕ならよかったのに、
ak)実は余命があと半年らしくてw
そういつもの調子で大切な事を口にする、君は酷く、悲しそうだった
cl)なに、それ…冗談でしょ?やめてよ笑えない、
冗談な訳ないそんなこと僕にだってわかる、
でも、
冗談って言って欲しかった、嘘だって
ak)すみません…
そう一言、その一言で全てわかってしまった
cl)嘘って、言ってよ…いつもみたいに、冗談だって言ってよ、
わかっているのに、どうしても、信じたくなくて…
どうしても認めたくなくて、
cl)嘘だッ…なんで、なんでakなの…
僕の、消えたいって願いが、叶わないのにどうして大切な人は消えるの、?
僕が、変わってあげれたらいいのに…、
ak)あ、でもまだドナーが居れば生きれるんですよ…?
cl)そうなんだ、じゃあドナーさんを探さないとだね
少し安心した、絶対見つかるという保証はないが、生きる希望はあるんだ…
ak)いや、でもドナーは…
悩むような、辛そうなそんな顔をしながら君は言った
ak)俺に必要なの心臓なんですよ、俺が貰ったらその人死んじゃうんです…
…心臓、
cl)じゃあ僕のあげるよ!
好都合だった、君は生きたい、僕は死にたいし、君を助けたい
ak)ッ話聞いてました?死んじゃうんですよ?俺、人の命貰ってまで生きたくないですッ
だからドナーは探さないと君は言った
もう、君が決めた事なら口は出せなかった、
だから、せめて君が動けなくなるまで沢山遊ぼう
君が消えてしまうまで、僕は君と生きるよ
僕の現実で生きる唯一の希望
半年というのはあっという間で、君はすぐに動けなくなった
動けなくなっても毎日僕は会いに言ってたわいのない話をして帰る、
そして今日が君の最後の日
、と言っても君はもう1週間目を開かない、
このまま眠るようにして消えてしまうのだろうか…
cl)ak、幸せを今までありがとう…僕もいくから寂しくないからね、
生きる希望が消えてなくなる、
ならこの世界に残る必要はないだろう、
最後に君の手を握り帰ろうと、扉に手をかけた
その時微かに聞こえた、幻聴かもしれない、でも、僕にははっきりと聴こえた、
君の声が
生きて、と
cl)ッ
ピーーーーーーーーーーー
そしてすぐに君の心臓が止まった事を知らせる
酷く無慈悲な音が病室に鳴り響いた
生きて、か
𝑒𝑛𝑑
コメント
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最高です!