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「さ、さぁさぁどうぞ!」
「失礼する…」
ジーナの部屋は広く、アクセサリーや、煌びやかな服が周りに飾ってあった。
「これは…」
「私が大会で着た、衣装です。」
「ふむ、保存も丁寧で綺麗な物ばかりだ。」
「あ、ありがとうございます」
私は煌びやかな衣装にすっかり見惚れていた。「…あ、あの!」
「なんだい?」
「ダーシャ様は男性…ですか?」
「…ん?」
「あの、違ったらごめんなさい!」
ジーナは身体を震わせながらも問いてきた。
「アタシは女性だけど…大丈夫だ、
昔から言われ慣れている。」
「そ、そうですか…」
ダーシャが女性で安心したようだった。
「…えへへ」
「どうした?」
「何だか不思議な気分になります、
ずっと窓から見てたダーシャ様を
部屋にお招きできている事…」
「…まるで恋人みたい」
「なっ…」
そう言われたら、少しだけ恥ずかしくなった。
「あっ、すみません…私ったら失礼だわ…」
赤面したジーナに、私は近づいた。
「恋人みたいじゃなくて…」
「へっ…?」
彼女の真っ赤な頬に手を添えた。
「恋人…に……」
「……それは、告白…って事ですか?」
「……まぁ、そうなるかもな」
自分でも恥ずかしくなり、
体制を治してそっぽを向いた。
「いいですわ。」
「…それは?」
「恋人に成りましょう、私も好きでしたもの。」
「…本当に?」
「えぇ、嘘じゃありませんわ。」
ダーシャはジーナの真っ直ぐな瞳を見つめた。「…?」
暫く見つめた後、唇に触れた。
「…!」
「…初めてだったか?」
「…はい…」
「でも、嬉しい…初めてのキスがダーシャ様なんて…」
「…ダーシャでいいんだよ?」
「ダーシャ…じゃぁ、私もジーナって呼んで?」
「ジーナ…」
ダーシャはジーナを抱き寄せた。
「!」
「なんて…なんて愛しい名前なんだ…」
「ダーシャ……」
密室で、2人は暫く抱き合っていた。