Mrs Pumpkinの滑稽な夢/ハチ 様より
Mrs Pumpkin…ハニージャット・サークス国
ジャカランダが咲きほこる中開かれた、
無礼を酌み交う演説会。
(…退屈だし散歩でもしよう)
どこへ行こうか。
愉快に泣いた歌を思い出しながら。
「そっか…今日町はハロウィーン…」
町の入り口に立つジャックが笑う。
『異端な感情は置いていって!』
「ふふ…チョコレートちょうだい!」
下賤に泣いた歌もあったなと思いながら。
カカシの仮装をした誰かが咽せてふらりと揺れた。
大丈夫かと思い駆け寄る。
「それは…かぼちゃのパイ?」
食わず嫌いだったようだ。美味しいと思うけどね、カボチャのパイ。
『〜らるらるら、ねぇ私と踊ろうよ!♪』
「、!貴女は舞踊の若き天才と謳われた…!」
…ハロウィンにはたくさん幽霊が出るんですよ
何せこの国では、人を楽しめることが美徳ですから。
「まだ月は眠っていますよ?」
遠くから聞こえる呼んだ?呼んだ?という声
きっと毎年おなじみのカブ頭でしょう。
『そんな事言わないで!ほら棺はどこにも無くなった!』
「…つまらないのは嫌ですよ?」
魔女によってでっち上げられる魔法に
敏感になった鉄塔の友人。
結局その魔女は高架下へ。
光に眩んだようでした。
気取ったジャックが現れる。
『卑猥な感情持っといて!』
その近くに咲くマンダラケ。普通じゃ咲くはずのないところにあって。
「…。」
誰かを恨んでいるようでした。
「…何してるんですかね」
ヤギが何かを企んで、
『受け入れろ!あいつはもういないんだ受け入れろ!』
…電車は待ちますか。
その夜見た夢の中。
ウル??「手を繋ごう…二つの国は許された!」
…体に巻き付く管が邪魔なんですよ…
ウル??「…優勢も劣勢も死屍累々の有り様も!戦争の醍醐味だろう⁈」
命の即売会ですか。群んだ蟻の中みたいにぐちゃぐちゃだ。
「…月はまだ眠っているんですか。」
「ミセスパンプキン!お迎えに上がりました!」
墓場に向かってそう言う。この夜はいつの間に夢を壊したのだろう?
『まだ…ここで!踊っていたいのよ!』
夢のような錯乱ですね。
…全ての戦地で劣勢、劣勢、
「馬鹿溜まりとはこういう事ですか?ウルさん…」
吐き出した後悔と快楽、
火が灯るランタンは…
その年、一つの国が滅亡した。
ウル「…らるらるら、俺と踊ろうか、」
返事なんて、返ってくるはずないのにな。
キング「残念無念ってやつだなァ?」
ウル「うるさいかぶ頭。」
ほら、あの子が眠る棺はどこにも無くなった。
キング「…つまらないな。」
青い狼は沈んだ泥の中。
朝を待った猫の棺と共に。
あぁ、ミセスパンプキン。
コメント
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青い狼ぴったりすぎてもはや笑える(???)