コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私の恋心
「好きです、!付き合ってください!」
そう言いながらラブレターを差し出した中学のあの夏。あの人は私の恋心を台無しにした。
入学したて、あれは一目惚れだった。とてもサラサラな髪に、はっきりした眉毛。肌が黒くて目がぱっちりしている。歯並びもいい、鼻も小さく細くて身長が高い。私のタイプにぴったりだった。だけど、名前も知らないし部活も知らない。どんな人柄なのかすら知らないんだ。けど、一目惚れに理由なんてないんだよ。そうなってしまったら頑張るしかないんだよ。
彼のことを思っていたら、いつの間にか時は経って部活見学の日が来てしまった。その日まで何もできなかった。そう捉えることもできる。私は彼を探すのに必死だった。友達を置いて学校中を走り回った。先生にも怒られたし友達にも怒られて呆れられた。でもそんなのどうだってよかった。部活中のあの人を見れるなら。あの人が何部なのかを知れるなら。他人にどう思われたっていい。人生の主人公は私だもの。