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お母さんは黙っていた。
「これじゃ、明日学校休校だろうな」
「え、」
お母さんの代わりにお父さんが呟く。楽しみにしていた入学式が延期になるのは嫌だった。でも、今は怖くて怖くて、なんにも出来ずにお母さんにくっついていた。
「もし、また地震が来たら怖いね、、」
「今日は車で寝る…?」
「それが安全かもね、」
そう親が話していた。私はお母さんの車で寝ることになった。お父さんとひいおばあちゃんとおばあちゃんはお父さんの車で寝た。
「ん、、ん?」
気づいたら朝になっていた。車も走っていた。でもどこに来ているか分からなかった。
「ここどこ?」
「あ、結彩起きた?おはよう」
「うん、」
「少しお出かけに来たよ」
「お出かけ、、」
私は寝ぼけていて、普通に遊びに行ってるだけだと思っていた。でも、少し目が覚めてきてから
「あれ?地震があったんじゃないの…?」
「そうだよ。」
そう行って着いた場所は
「めっちゃ並んでるね」
水をくむ場所だった。
「凄い行列…」
「これに並ばないと行けないのか、」
私と弟はじっとする事が出来ずにちょろちょろして遊んでいた。
「そろそろ帰るわよ〜」
「はーい!」
「待て!結彩!!」
「いやーなこった!!」
ずてん
「いたぁぁぁい」
「え、」
振り向くと弟が転けて泣いていた。
「ほらほら!走り回るからでしょ!」
お母さんに怒られながら家に帰った。
「ただまー!」
「おかえり〜」
ひいおばあちゃんと話していたおばちゃんが挨拶をした。
「結彩ちゃんたちは地震大丈夫だった?」
「うん!結彩は大丈夫だったよ!!でもね!璃空がめっちゃ泣いてたぁ!」
「結彩!それ言わんでよぉぉ」
また、弟の顔が泣きそうになる。
「ごめんごめん笑」
「ごめんは1回でしょ!」
「ごめん笑」
「それは謝ってない!!」
しょーもない話をしながら弟とじゃれあっていた。弟がいなかったら今頃1人で暇だったんだろうなとか思いつつ。
「少し散歩いくか?」
「行く!!」
「璃空も!!」
そう行ってお父さんと近くの川を見に来た。
「ここに川あったんだぁ、」
あまり来ない場所だったからここに川がある事を初めてしった。見た時は穏やかな川だった。
「さぁ、川は大丈夫だし帰るか」
「はーい」
「あ!結彩!」
「ん?なに?」
「お家まで競走だぁ!」
「えぇ〜めんどい〜」
「ほらほら璃空は走って怪我したばっかでしょ」
「まぁ、そうだけど〜」
グチグチは言いながらもお父さんに逆らえなかったのか渋々歩いて帰ってた。
今日は特に何もなく終わるかな。