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私――朝比奈まふゆは、今日も誰かのために生きる。
昨日も、明日も―おそらく、来年も。
貼り付けたように笑顔を作り、偽りの自分で会話をする日々。
慣れているはずだけど、苦しい。私の声なんて、届くはずがない。
そんな毎日を送っていた。
だけど、ある日、瑞希から助言をもらった。
「もう無理だって思ったら、逃げていい」って。
ちょっと心が軽くなった気がした。でも、逃げるってどうやって…?
まあ、こんな人生、このままじゃ耐えられないし。早く、家を出よう。
――――――――××
生きることが嫌になった気がした。
信じてたお母さんには何も分かってもらえないし、奏達まで悪く言われるし。
今頃、家では何が起こっているんだろう…。
奏の家まで逃げた今日は、息が詰まるほど苦しかった。