こんにちは。
時期が過ぎたら書けなくなるような気がしまして。大急ぎで書いています。なので元からですけど下手です。
桃さん、水さん(左右関係無し)
大体水さん目線
年齢操作(中学生)
切なめ
⚠ご本人様には一切関係ございません。
go
中学生とかの10月。
本当になんとなく、ベランダから見た星があまりに綺麗だったのを覚えている。
親も、皆、寝静まった、田舎の空には雲もかかっていなくて。
誰にも言わず、晴れの日の夜空を見る日々が数日続いた。
秋晴れの空を見ていた、ある日。
ふと、ぱちっと音がした。
「のわぁ?!!?おばけ?!?!!!!??」
「おっわ!!!びっ…くりしたぁ…」
「え?!?!だれだれだれ?!?!???!!怖いんですけど!!!!!?!!」
「とりあえず一旦静まってくれ…」
「あ、え…はい…」
「切り替え早いねぇ…あ、俺は隣の部屋の人だよ」
「…名前は?」
「もしかして疑ってる????」
…初対面でこれは普通に怖かった。
「…ないこって言います。君は?」
「ほとけです…」
「んんー…じゃあほとけっちで」
うん。怖かった。
「さっきの…驚かせてごめんね…?写真撮ってただけなんだけど…」
「写真…?」
「そ。まぁ、スマホでだけどね。
星見てたらなんか撮りたくなっちゃって」
「…見てみたいです…」
「…じゃあ、明日、会う?」
「…はい?」
そんなこんなで話が進んで、もう1時になっていて。
話しているのが楽しくて、もっと話していたい気持ちになって。
でも、
「じゃ、また明日」
なんて言葉で、簡単に会話は終わった。
次の日、約束した時間にそこに行くと、彼がいた。
「え」
一番最初に思ったのは、
「何歳?!!?!!?!」
「中三だよ!!!!!!」
「僕中一なんだけど!!!!!!」
「だからなんだよ!!!!!!!!」
大人だと思ってたのに、思った以上に子供だったってこと。
外見はその後だった。
桃色混じる髪と、引き込まれるような元気な桃色の瞳。
「…変わった見た目だね…」
「それほとけっちが言う????」
その日は小一時間程話した。彼が撮った写真はあの時の光と似たように綺麗だった。そして、今日も夜に会おうとなった。
そんな日が数日続いた。
僕らは、12時にベランダに出て星を見る。
東空にはいつも、オリオン座が光っている。
「ねぇ〜ほとけっち〜」
と、ベランダから身を乗り出している彼。
「なに?」
と聞き返すと、
ぱちっ…
と音がした。
「ほとけっちの写真ゲット〜!」
「…はぁ?!ちょっと!!!消してよ!!!」
やだね〜!と無邪気に笑われる。
「てか!落ちちゃうでしょ!!危ないよ!!!!」
「えぇ〜…はぁ〜い…」
この会話が好きだった。
こんなにも簡単に、笑い合える関係というのを、僕はほとんど知らなかったから。
だから、彼は凄いんだな、と思っていた。
簡単に話せる彼に憧れて。星だけに夢中になっている彼に、嫉妬したような気がして。
その日も、他愛もない会話を続けていた。
10分程度した頃、ふと、この会話が終わったら大して楽しくもない学校を待つことになると気づいた。
身勝手だけど、嫌で嫌で。怖かった。
だから、もし明日僕が消えても、良いように。
「ないちゃーん…?」
「ん?どした?」
身を乗り出して彼は見る。
きっと明日も、ここで会うけど、最後の気分で。
「星が綺麗ですね」
そういう彼の瞳には、星が光っていた。
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