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そして時が経って私達は親友になった
「あー!もうすぐ受験生だよ?ヤバくないー?」
あの頃と変わらない笑顔で彼女は言った
「まぁ、時が過ぎるのは早いよね」
初めてあった時より柔らかい物腰で私も肩を並べる
「ほんとにね、…ずっとこのままがいいなぁ…」
彼女は少し悲しそうな顔をした
「…私は、早く終わって欲しいよ」
そんな彼女を横目に私は彼女をわざと傷つけるような言い方をした
私はいつまでたっても私だった
でも彼女はそんな私の言葉を
「ふーん、まぁ、そうだよねー笑」
笑って受け入れた
本当に変わらない彼女も私も
「………」
「…どーしたの?お腹でも痛めた?笑」
「いや、本当に眩しいなって」
「ん?…あーたしかに!今日すごい日差し強いよねー、あ、日傘使う?」
「………」
あぁ本当に
「あ、日傘家だった」
「■■■■■」
「え?」
あ、言ってしまった
やっと、ここまで来たのに
全てが無駄に…
「…なんか言った?」
「え?」
驚いた…遂に終わってしまうと思ったのに
聞こえてなかったのか
「…なんでもないよ、」
「…そっか!じゃ、早く行こ!」
「うん」
本当に、良かった