skfn水くん、緋くんがちょっと悪く見えるかも、よろしく
わ
ん
く
恋人に浮気されたらどう思うだろうのだろうか。悲しいや辛い、そう思うのだろう。
俺は浮気されていた。まぁ薄々気づいていたので、そこまで驚かなかった。ただ思った。こいつはもう信用してはいけない。最低な奴だと、静かにそう思った。水が緋と浮気している。その事実だけが、俺の頭にある。俺はふと思い立ち、友人の紫に電話をかけた。
紫『もしもし?どうした?』
赤「もしもし、今日空いてる?」
紫『あぁ。空いてるけど?』
赤「いつものカフェに、13時っていける?」
紫『OK、行くわ』
赤「さんきゅ、じゃあな」
紫『ん、』
意外と素っ気ないと思うかもしれない。でも仲はいい方だ。まぁ今はなんなら水より。
紫「ごめん待たせた、」
走ってきたのだろうか、荒い息をたてているようだ。
赤「全然。」
紫「そうか。なら良かった、行こうぜ。」
赤「あぁ。」
店内へ入っていく。今日は意外と空いているみたいだ。
黄「赤ちゃん、紫くん、いらっしゃい!」
そう言って、笑顔で声をかけてくる。
赤「笑、窓の近くでも行けるか?」
その笑顔に俺も思わず微笑んでしまう。
黄「全然いけるで!じゃあこちらどうぞ」
紫「さんきゅーな、」
黄「いえいえ、!」
俺と紫が椅子に腰をかける。紫はすぐには質問をしたりしてこない。紫は俺の事を分かってくれているのだろう。そう思う。
赤「あの…さ」
俺が静かに口を開く。
紫「赤のペースでいいよ。」
赤「水に…浮気…されてた…んだ」
途切れ途切れでそう言うと、
紫「…辛かったな、」
そう言い、俺の頭を撫でる。
赤「…ありがとう。」
紫「笑、いーよ。」
紫が微笑む。紫の笑顔が1番と言っていいほどとてつもなく安心するのだ。
紫「なんでそう思ったか聞いてもいいか?」
赤「あぁ、」
あの日見た、緋と水がホテルに入っていく写真を見せた。
赤「前から、対応が変わってよく遊びに行くようになったな、とは思ってたけど、これで確信した。」
紫「これは黒以外のなにものでもねぇな」
赤「だよな」
意外にも軽いノリで話せているのは紫のおかげだろう。
赤「話聞いてくれてありがとう、」
紫「いーえ」
赤「俺さ…別れるわ」
紫「それで赤がすっきりするなら…」
赤「ちょっと電話してくるわ」
紫「あぁ。」
俺は外に出た。
赤「あ、水?もしもし、」
水「もしも〜し!どーしたの?」
浮気していて、こんなに明るく振る舞うだなんて、そう思うが口には出さない。
赤「ごめんだけどさ……別れよう」
水「なんで?」
赤「水、浮気してるだろ?」
水「バレちゃったかぁ〜、ごめんね?ま、そういうことで、じゃあね〜、」
水の態度は満更でも無い。これでも俺は水を好きだったのに。愛していたのに。怒りと悲しみの感情がぶつかって今にも目から涙が溢れそうだが、我慢した。耐えろ、耐えろ。そう言い聞かせ、席に、戻る。
赤「ごめん、」
紫「……いや、全然」
紫「俺ん家来ねぇ?」
赤「いいの、?」
紫「あぁ、いいよ。」
赤「じゃあ、」
俺は同棲していたので帰る家がない。その事を察したのだろうか。俺としては有難い。
紫「どーぞ」
赤「お邪魔します。」
紫「まぁそこら辺座って。」
赤「ありがとう。」
紫「で、話したいんだけど。いい?」
赤「?、うん。」
紫「赤?無理してない?」
赤「ッ、うん。」
紫「今は俺しかいないから…泣きたいなら泣いていいよ、?」
そう紫が言った瞬間、俺は涙を流していた。紫が抱きしめてくれた。暖かった。俺は泣き喚いた。
赤「…ッ、あり がとッ、」
紫「いいよ。」
紫「なぁ、赤?…俺と付き合わねぇか?」
赤「、、よろしく、!」
紫「あぁ、!よろしく。」
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