今回から注意書き無し
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「ッ触るな゙ ッ、嫌やいややいややッ!!」
「やめろッ゙!!」
___あーあ、終わったな、お前。
これでまた大好きな地獄に戻れるやん。笑
大好きな訳無い。あそこに戻るならもう俺は命を絶ちたい。
___できっこないことばっかならべて、どーせお前に死ぬなんてできへんことくらい分かってんねん。
今度こそ死んでやる、から。ぜったい、ぜったい、に、こんどこそ、
「…ぅ..、ゅう…、悠佑ッ、!」
「ッひゅ..ッ、…」
「大丈夫?なんともない、?」
目に入ったのは御主人様と、
…それからその腕にある新しい傷。
自分がしたことを悟って。
御主人様が怒ることを悟って。
地獄に戻る、もしくはそれよりも辛くなることを悟って。
呼吸の仕方を忘れて。
「ッ、ぁッ..ひゅッ、ごほッごほッ、はッ、」
「、ゆうすけ..?」
「ッもうしわけッ、ひゅッ、ありませッ、」
「ッ、大丈夫やから喋らんでええよ、ゆっくり深呼吸できる、?」
「はッ、かひゅッ、ごぇ、らさッ、ぁ゛、ひゅーッ」
「ゆうすけっ、!」
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「…..」
あの事態から数分後、何かを思い出したように、悠佑が突然静かになったことで今に至る。
パニックがおさまったことを安堵するのも束の間、今度はまるで植物人間のように動きもせず、喋りもせず、誰の姿も移さなくなってしまった瞳にどうしたものかと考える。
__なるべく、俺だけでどうにかしたい。
人が多い場所はあの会場を思い出させてしまうだろう。この子の心の傷は、もうこれ以上広げたくない。
「..悠佑、」
「……」
「もう遅いから、寝よう?」
そう告げると、わずかな時間だけ目を合わせ、____悠佑は服を脱ぎ始めた。
まさか、そんな。
“寝る”という言葉の本当の意味を知らない、なんて。
いや、知っているのに主人の前だとそれを実践しないなんて。そんな教育をさせられていたなんて。
なんて酷い話なんだろう。ただの子供がなぜこうならないといけないのだろう。
想像を絶する程の事実に言葉もなかった。
それと同時に、服が無くなると同時に見えてきた青黒いあざと、赤黒い傷。顔にはついてなかった痛々しいそれは、悠佑が生きた環境の劣悪さを物語っている。
何も返す言葉がなかった。
悠佑の目を見て、ただ抱きしめることしかできなかった。
悠佑に、教えてあげたい。
この世界の、本当の理を。
コメント
2件
ちょっと神作すぎてびっくりドンキー