アイザック・フォスター=ゾム・フォスター
レイチェル・ガードナー=ラッダァ・ガードナー
少し言葉を増やしているところがあります
スタート
「」=ラッダァ・ガードナー
『』=電子機などの声
「」=壁に貼ってある言葉
チリン チリン
ジジ ジッ
「パチッ」
「⋯⋯?」
「キョロキョロ」
「⋯⋯?」
「⋯⋯青い、満月」
「夜⋯⋯?」
「ここは⋯⋯?」
「俺は⋯⋯たしか⋯⋯
病院に来ていて⋯⋯」
「⋯⋯そうだ、ここは
診察室だったような⋯⋯」
「⋯とにかく、早く
お父さんとお母さんの所へ行こう⋯⋯」
白いイスが置いてある。
不自然な青い月の光が
差し込んでいる
「⋯⋯青くて綺麗な月。
でも本物じゃないみたい⋯⋯」
天井に監視カメラのようなものが
設置してある。
ガチャッ
「⋯⋯?
ここは俺の知ってる病院じゃない」
カードキーを差し込むようだ
「⋯⋯?
壁に何か書いてある」
「君は一体誰で、何者か」
「自身で確かめてみるべきである」
「本来の姿か、望む姿か」
「天使か、生贄か」
「己を知れば門は開かれる」
「⋯⋯?」
ガチャッ
電源の付いていないパソコンが置いてある。
カードの入った機械が置かれている。
カードを取り出すことは
できないようだ。
鏡に自分の姿が映っている。
「⋯⋯いつもの俺」
カチッ
パソコンの電源が自動的につき、
プログラムのようなものが
動きだしている。
ピッピッピッ
『情報画面を開いてます』
ピッピッピッ
『データ記入をします』
『質問にお答えください』
ピッピッピッ
『あなたの名前は?』
「⋯⋯」
「ラダ⋯⋯、
ラッダァ⋯⋯
⋯⋯ガードナー⋯⋯」
ピッピッピッ
『年齢は?』
「⋯⋯13」
ピッピッピッ
『なぜ、ここにいるのですか?』
「病院に来ていて⋯⋯
気がついたらここに⋯⋯」
ピッピッピッ
『なぜ?』
「⋯⋯?」
ピッピッピッ
『なぜ?』
「⋯⋯」
ピッピッピッ
『なぜ?』
ピッピッピッ
『なぜ?』
ピッピッピッ
『なぜ病院に?』
「⋯⋯人が死ぬところ、
──殺されるところを見たから」
「⋯⋯目の前で⋯⋯」
「⋯⋯だから、カウンセリングに
連れてこられた⋯⋯」
ピッピッピッ
『今後どうしたいですか?』
「⋯⋯ここから出たい」
「お父さんとお母さんに
会いたい⋯⋯」
ピッピッピッ
『──記入終了』
『プレイスタート用の
カードキーを配布します』
ピッピッピッ
ピッピッピッ
ピッピッピッ
中からカードが出ている。
──カードを手に入れた。
「⋯⋯これを使えば、
ここから出られるかな?」
「⋯⋯でも、
「プレイスタート用」って
なんのことだろう⋯⋯」
カードキーを差し込むようだ。
──カードキーを差し込んだ。
ブー、ブー
ウィーーン
「このエレベーター⋯⋯
上の階のボタンしかない⋯⋯?」
「おかしい⋯⋯
俺がいたのはこんな地下じゃない」
ゴーン、ゴーン
「!」
ゴーン、ゴーン
『──最下層の彼は
いけにえとなりました』
『──みなさま、各フロアにてご準備を』
『──ここから先はプレイエリア』
『──ゲートが開かれます』
ゴーン、ゴーン、 ゴーン
ピッピッピッ
「今の放送⋯⋯
なんのこと⋯⋯?」
(エレベーターが開く音
上の階へ行くエレベーターのようだ。
エレベーターには昇りボタンしかない。
(エレベーターが閉まる音
(エレベターが開く音
「エレベーター、
止まっちゃった⋯⋯」
「ここ、建物の中⋯⋯?
へんな感じ⋯⋯」
「とにかく、
出口はどこだろう⋯⋯?」
コロッコロ
「⋯⋯⋯⋯?」
「早く、行こう⋯⋯」
「⋯⋯ここ、本当に
見覚えのない場所だ⋯⋯」
「俺、なんでこんな所に⋯⋯」
「⋯⋯新聞が貼ってあるけど
なにかここのことが
解ることが書いてあるかな⋯⋯?」
『見さかいのない殺人?』
───✕✕年✕月✕日✕✕州✕✕の道路で
男性の遺体が発見された。
遺体には鋭い刃物で切り付けられたような
傷が大きく残っており、殺人事件として調査中。
先月からこの州では似たような方法の
殺人事件が続いている。
被害者に関わりや共通点は見られないため
近くの住民には注意が必要である。
「⋯⋯殺人事件の記事か⋯⋯」
チラシが貼ってあるが、
破かれていて読めない
「! 」
「⋯⋯ここは建物の地下なのに」
「裏路地みたいな所⋯⋯
入るのは少し怖いな」
木材が打ちつけられ、
扉は閉じられている。
扉には鍵がかかっている。
しかしカギ穴などは見当たらない。
「非常口のマーク⋯⋯
横に『EV(エレベーター)通路』
って書いてあるな」
「この中にエレベーター
があるのかな?」
「⋯⋯でも、開かない」
「⋯⋯?カギ穴もない。
どうやって開けるんだろう??」
「この扉を開ける方法を
探さないと⋯⋯」
「⋯⋯入ってない所を
探してみようかな」
大きなスコップが置いてある。
持ち歩くには少し重そうだ。
「⋯⋯ここには何もないな⋯⋯」
「他を探してみよう⋯⋯」
扉には鍵がかかっている。
『裏路地の殺人』
───✕✕年✕月✕日✕✕州✕✕で
またもや遺体が発見された。
街の裏路地にて近所の住民が発見。
10代の少年と見られるが、身元は不明。
遺体には大きな切り傷があり、
連続殺人事件として調査を進められている。
「⋯⋯⋯⋯連続殺人」
赤黒い何かが飛び散ったあとがある。
「⋯⋯!」
「⋯⋯鉄くさい」
穴の中に何か入っている。
カギを手に入れた。
「⋯⋯どこかのドアのカギ?」
「左奥のドアにはカギ穴が
なかったから⋯⋯
それ以外のドア⋯⋯?」
ここにはフロアごとに
似つかわしい者たちがいる。
そのフロアに殺されたくなければ
別のフロアへと上がるほかない。
──カギを使うと扉が開いた。
ガチャッ
『連続殺人鬼』
───✕✕年✕月✕日✕✕州✕✕の工場で
ジョン・スミシー(26)の遺体が発見された。
切り傷から、この町を騒がしている
連続殺人鬼のしわざと見られている。
この工場で働いていたジョン・スミシー(26)は
勤勉で真面目な好青年であった。
事件が起こったのは「明日、新車が届く」と、
うれしそうに同僚に語っていた翌日のことである。
──脈絡のない殺人は、町を恐怖に陥れている。
「ここは、ビルの中⋯⋯だよね?」
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯ここから、早く出たい⋯⋯」
何かの保管庫のようだが、
かたく閉じられている。
クローゼットの中には
なにも入っていない。
箱の中にはガラクタしか入っていない。
大きな箱の中には、スナック菓子が
一つだけ残されていた。
──スナック菓子を手に入れた。
「こんなに大きな箱なのに、
もう空っぽで何も入ってない。」
「⋯⋯俺くらいなら、この中に
すっぽり入れそうだな」
ゴミが散乱している。
棚には古い食器が置いてある。
古いマットレスが置いてある。
扉には鍵がかかっている。
ガチャッ
ロッカーの中身はからっぽだ
ピヨピヨ
天井にある穴の中で
小鳥が鳴いている。
ピヨピヨ
「⋯⋯食べ物をあげたら
よってくるかな?」
ピヨピヨ
ピヨピヨ
「これ食べるかな⋯⋯?」
スナック菓子の袋を開けた。
ピヨピヨ
バサバサッ
ピヨピヨ
「ケガをしている⋯⋯?」
「片方の翼が血まみれだ⋯⋯」
「ほら、これ食べられる?」
ピヨピヨ
「⋯⋯良かった。
全部食べてもいいんだよ」
ピヨピヨ
「⋯⋯かわいいな(ふわりと笑う」
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯食べただけじゃ、
まだ飛べないよね」
「⋯⋯治してあげないと」
ピヨピヨ
「大丈夫、じっとしていて」
「これで大丈夫」
「でも心配だから連れて行くね」
──ケガをした小鳥を手に入れた。
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