誕生日!!!!
日頃の愛を伝えるために皆様に贈ります!!!!
って言っても普通のネタ箱に載せたrbttです…^^
⚠
rbtt
死ネタ、今回登場する2人以外は 亡くなってる程です。
不思議な関係
全体的に暗めのお話
ご本人様とは関係ありません
『 イッテツ、久しぶりです。 』
『 元気にしてました?俺は元気ですよ 』
『 どこにいるか知りませんが、君なら
元気に過ごしてますよね? 』
『 というか、本題これじゃないんですよ 』
『 実は、かなり前の話なんですけど… 』
『 ほら…その、言いずらいんですけど
元気だった小柳くん
亡くなってしまったそうです。 』
時は2XXX年。
ただひたすら俺は伸びきった長い髪と煙草と共に数年間宛先もなく、1人で世界各国を漂い続けていた時にそのメールは来た。
突然旧友からの連絡にも驚きを隠せないが、それよりも元同期がまた亡くなったという事実が信じきれなくてがたり、とスマホを落としてしまう。
亡くなるのは前から承知の上だった。
けれど、やっぱりいざ消えてしまうとなるとその傷は心に深く受け入れ難い真実が突き刺さってただひたすらなにも考えられない。
でもそれよりも驚いたのは、小柳ロウは星導ショウの恋仲であったのにも関わらず、
恋人が亡くなったという表現をしないで、あくまでも友人が無くなったような表現をしていたところであった。
あれはいつの話だっけ…。
俺の全盛期は、MECHATU-Aなんてヒーロー団体を組んでは8人で、時には海外からも支援が来て11人でわちゃわちゃしてたっけな…
チーム内でまさかの恋愛も起きて、いつの間にか8人全員ペアができて付き合ってて。
俺も居たよ、橙色で…太陽みたいに元気で、優しい、稲妻みたいにバチバチにイケてる大好き恋仲が。
もちろんるべくんにもいて、そのるべくんの恋仲がロウくんだった。
それなりにみんなヒーロー活動しながらも恋仲として、デートに軽く行ったり、慣れてきたら夜に運動会してみたり、バカみたいなことしてたけど皆絶えることなくずっと笑顔でかなり充実していたと思う。
でも、現実はそんな平和で楽しい日々なんて続かなかった。欲を言えば続いてて欲しかった。
とある任務でざぶぅんの2人が命を落としてしまったのだ。
事の経緯はこうで、ライくんはマナくんと2人で任務に出てたらしい。が、不覚にもライくんが途中で足を滑らせそのまま身体を強く強打。最終的には敵に掴まれ海へ放り投げられる。
恋仲が敵に締められ、挙句の果て海に投げられる悲惨な光景を目にしてしまったマナくんは悲鳴をあげるのも、考える余地もなく、「今行くからね。」と、彼に着いていくように海へ飛び込んで行ってしまったらしい。
その姿はまるで、必死に自分の呼吸源である水を必死に求める魚のように呆気なくぽちゃん、と静かに深く青い海の底へ姿を消してしまったようだ。
きっと2人は愛は純粋だけど共依存のようなもので、心中という形で良いだろう。
そこからどんどんヒーロー達のメンタルはやられ、任務に出ても前までは余裕だった敵たちにもみんなボロボロになって帰ってくるようになり、
耐えきれなくなったきゅんbroもヒーローを2人で辞退してそのままどこかへ姿を消し、MECHATU-Aもとうとう解散。という形になった。
その後は、元学生時代(1名記憶喪失の人がいるが)メンバー4人と過ごすようになった。
俺とリトくんは相変わらず仲良く高校生のような仲を保って、るべくんとロウくんもそれなりに良い関係を保っていた。
このまま俺もリトくんと平和に暮らして死んでくのかな…なんて思ってた自分が馬鹿だった。
刻刻と1日、1年…と経つにつれ、リトくんは体の衰えが目立つようになってきた。
あれだけ好きだった筋トレも、回数は減りすぐに息が上がるようになったし、大好きなミュージカルも前並みに彼の広大で芯のある綺麗なビブラートも「もう出せないや…w」と、諦め半分の掠れたハスキーな笑い声で誤魔化す。
彼は歳をとっている。けど自分はどうだ?
未だに+∞という呪いに囚われていて、俺だけ21歳に取り残されている気がして、周りは老いてくのに自分はまだガキンチョのままで、
正直もう懲り懲りだし、こんな自分に気味悪いな、と吐き気がしてきた。
何度も死のうと、残機を使い切ろうと試みたが毎回リトくんや2人に止められて。
『 お前は死ぬな、ほら俺ももう長くねぇし
俺の分まで生きろよ…w? 』
『 おい、早えよ。せめて呪い解けたら
そんときには俺が刀抜いてやんよw 』
『 イッテツが死んだら俺独りですよ、
あーあ、るべち悲しいな〜。 』
結局残り残機1まで追い込んでも、みんなはこうやって声をかけるからリラックス程度にまたヤニ吸っては残機が戻って、また消して声をかけられて戻って…。
を繰り返す内に、散々迷惑をかけた大好きな俺の愛人も亡くなってしまった。
正直ショックよりも、悲しみよりも嫉妬が湧いてきた。
どうしてマナくんは死ねたんだろうか、そうか俺みたいに残機も呪いもないからか。きゅんぶろの2人だって俺たちが知らないだけできっと心中でもまたしてるだろうし…
リトくんだって…リトくんだって、
俺の事を置いていったんだ。
そう思った瞬間に、涙が止まらなくて
俺が呪いなんて持たなければ幸せに俺も彼も逝けただろうか、呪いなんてなければ俺に気遣いさせないで楽しく最期まで過ごせただろうか。
誰にも届かない反省会を独りで行うと共に、何億年も生きてきたるべくんの気持ちも分かる気がして、少しは感情を共有したいが…今はそんな気分じゃない。
今の俺には解放が必要。
そう考えた俺は、冒頭に戻って母国を旅立ち絶賛放浪中だったのだ。
そしてそんな旅の途中に来た連絡が、るべくんの恋仲が少し前に亡くなったという話。
彼がこのメールをして何を望んでいるのかはちゃんとは分からないが、何となくわかる気がもする。
きっと…知人に会いたいのだろう。
仲の良い友達が亡くなってしまって、周りにいなくなって、もうあの時は帰ってこないんだ。
と考えるとめちゃくちゃ寂しいもので、記憶喪失してるとはいえ、それを何度も経験してるるべくんは本当にすごいと思う。
彼がどこにいるかも分からないし、どうなっているかも分からない。既読がついて話が進み、会えるのかも彼のことだし分からない。
けど、少しの可能性を信じて、俺は
『 今、どこにいる? 』
と聞いてみた。
どうか、どうかまた星導ショウ会えますように。
✧• ─────────── •✧
きらきら、と目の前に小さな星や大きな星が綺麗に散らばって降る。
スマホを閉じて俺が会えますように、と懇願した直後の話だ。
やがて星々から青っぽい、黒っぽいモヤが生まれそこから虚空からポータルが突然浮かび上がる。
あ、これ知ってる、この空気感、雰囲気、引っ張られるような重力感。
きっと彼が来てくれるんだ
そして遂にぬるり、と紫色のまばらな毛が顔を出した。そのままするりとポータルを抜けてきて出てきたのはさっきまで会いたい。と願っていた
星導ショウ、本人である。
ぱっぱっと、見慣れたズボンを払い、こほんと咳払いをすると聞き馴染みのある安心出来る声が聞こえてきた。
『 はい、こんばんわ〜、
星導デリバリーで〜す。 』
『 イッテツ、そんなに俺と
会いたかったんですか?
なんか、珍しいですね 笑 』
今までは大丈夫だったけど、突然聞き覚えのある大切な人の声は心臓に悪いな。つい意識もせずに安心して涙が零れて、その場に蹲ってしまう。
そんな俺の背中を久しぶりにあったにも関わらず優しく、とんとんとさすってくれて彼の優しさを実感出来て更にまた泣いてしまった。
『 そんな泣かないでください…!!
てか、イッテツ髪伸びすぎw
何年切ってないの?流石にやばいよw 』
「 うえぇ!?あぁ、そうだよな!!
めちゃくちゃ伸びてるよね…。 」
俺が髪結ってあげますよ、と笑いながら声をかけてくれる君。
馴れた手つきでスルスルと髪を結うものだから、少し尊敬もるべくんに覚える。
『 …どうします、少しここ離れて
個室で2人でゆっくり話しますか。 』
「 ん、そうだね。
おれもゆっくり話したいな? 」
そう言うと、ゆっくり立ち上がってるべくんはどこかへ行こうとする。
どこへ向かうかは知らないけどまぁ彼のことだしこの辺は知ってるのかな…?
彼の手を引かれたまま、俺はそのままついて行くことにした。
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文章雑ですみません、伝わらなかったらごめんなさい!!また今度書きまーす!!
コメント
6件
本当いい作品作りますねぇ... 尊敬です!😊⟡.·