🐙🌟 × 👻🔪
( 逆カプ 気味 )
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「俺、小柳くんの事が好きです。」
沈黙を切り裂いたその言葉は、とても予想は出来ない一言だった。
「… はぁ ?」
何か反応しなければ。言葉を探す前に咄嗟に口をついて出てしまったのは酷く冷たい単語だった。
俺はこいつの事が好きだ。それは恋愛感情として。だが、この気持ちは伝わるはずも、叶うはずもないと思っていた。そんな相手から好きだなんて。俺はぐるぐると思考を回した。
「聞こえなかったんですか ?もう一回言いますよ ?」
俺が固まっている間にもう一度貴方が息を吸う。
「あぁ待て!!聞こえてっから!一旦落ち着け、な?」
落ち着くべきは多分俺なんだろう。でもそんな事はどうでもいい。じわじわと熱くなる顔を隠すように貴方から顔を背ける。
「え、小柳くんもしかして照れてます〜?wこっち見てくださいよw」
星導がなんか言ってる。でも今は頭が追いつかなくて声が右から左へと通り抜けていく。
「ねぇ、こっち向いてくださいってば。」
声が近くなったと思えば、目の前には少し不満そうな顔をしたあいつがいた。
「ちょ、お前近…ッ」
「返事、まだですか?」
返事を急かすようにぐい、と顔を近づけてくる。答えは分かっている、とでも言うような自信たっぷりのその顔に無性に腹が立つ。
だから俺は
「んッ、!?」
「っは、情けねぇ顔、w」
その唇に悪戯を仕掛けた。
ほんのりと赤く染ったその頬に手を添え、もう一度唇を重ねる。
「俺も好きだよ。星導、」
コメント
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最高すぎます!✨大好きです!