コメント
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尊い フォロー失礼します
今回も注意事項貼っておきます!
①生理男子でシリーズ化しています。
②亀更新です
③キャラ崩壊ご注意ください!
④今回書くcpは翠誠&杖誠です。
それでも良ければどうぞ!
まどかSide
健三が妊娠してから約2カ月後、誠一の妊娠が分かった。理由はつわりだ。健三は…高カロリーなものを食べる事が多いだけでそこまで酷いつわりではなかった。けど誠一は、よく吐いていた。もうトイレから離れられないくらいの吐き気が誠一を襲っていた。だからかどんどんと痩せていき、本当に妊娠しているのかわからないくらいだった。その姿を見る度に、健三は不安そうにしていた。誠一が可哀想だとよく泣くようになり、その度に僕が慰めるようになった。
そんな時、急に誠一の吐く声が聴こえなくなってドアを開けてみると、誠一が倒れており、慌てて救急車とあの二人を病院へ呼んだ。健三は事務所で待ってもらっている。
杖道 恵美さん!誠一くんは!
恵美 分からない。それとごめんなさい。
杖道 ?なぜ、謝るんだ?
恵美 誠一は二人に心配をかけさせたくないから黙ってろって言ってたけど…実はずっと吐いてて、胃液がでてくるまで吐き続けていたんだ。吐きづわりだってすぐに分かってたんだけど、どんどんと痩せていく誠一にどうすることもできなかった…。だから、これは僕のせいだ。
杖道 …誠一くんの無事を願うしか無いな。君には、健三さんがいるんだから当然だ。むしろずっと任せっきりにしてしまった俺たちに責任はある。
翠 遅れてすまない。誠一くんは何で倒れたんだ?
恵美 大変申し訳ありませんでした。これは僕の責任です。
翠 え?どういう事?
杖道 実はカクカクシカジカでして
翠 なるほど…こちらこそ任せっきりにしてすまない。そして、お願いがある。
恵美 なんですか?
翠 誠一くんを俺たちと同じマンションの部屋に住まわせても構わないか?
恵美 え?
翠 大丈夫だ、そちらの事務所のすぐ近くのマンションだからな。
恵美 …なら構いません。
翠 できる限り一人にはしない…大地たちにも伝えてある。
杖道 私も仁と瑠衣に伝えている
恵美 …分かった
医師 ガラッ踏分誠一様のお知り合いの方は…3人共でしょうか?
三人 はい!
医師 それではこちらへどうぞ。
翠 先生、誠一くんの容体は?
医師 …栄養失調を起こしており、極めて母子ともに危険な状態でした。栄養剤を投与したおかげでなんとかなっている状況です。また、安定期に入るまで入院させたほうがよさそうです。
翠 分かりました、よろしくお願いします。
医師 ところで…母子手帳はありますか?それと、父親はいったい誰でしょうか?
恵美 いえ、吐き気が収まらず、病院に行く暇もなかったので…もらってきておりません。
杖道 父親は私か…
翠 俺です。
医師 分かりました。必ずお二人のどちらかが取りに行ってください。
3人 はい。
翠 あっ、最後に3人で誠一くんの姿を確認してもよろしいでしょうか?
医師 ええ、構いません。305号室です。
翠 ありがとうございます。
僕達はすぐに誠一の入院している部屋へ向かった。
翠Side
誠一くんが倒れてしまったのは俺達の責任だ。なんでもっと早く同棲に踏み込まなかったのかと責められても仕方がなかった。
そして、向かった病室の誠一くんは呼吸器を付けて異常なほどに痩せていて、青白い顔をしていた。妊娠・出産は命がけというのをよく聞くが、本当にその通りだった。ハッピーな事ばかりではない事を身を以て知った我々は、しばらく手を繋いだり神柴さんに電話をしたりしたままベッドのそばで誠一くんが目が覚めるのを待っていた。すると俺の手を握る強さが一瞬強くなり、誠一くんの目が覚めた。
誠一 んっ。すぅはぁ。
3人 誠一!
誠一 ここは…えっ、二人ともなんで?
恵美 僕が連絡したんだ…。もう…なんで2人を頼らないんだよ!
健三 『そうですよ、誠一くん。私達にまで手出しさせないなんて…シングルマザーにでもなる気なんですか?2人の大切な人がいるというのに。』
誠一 ビクッだって2人は…それぞれチーム組んどる仲間がおるわけやし…
翠 そんなの関係ない!もっと…頼ってよ…。お願いだから…。ポロポロ
誠一 あっ…ごめんなさいポロポロ
翠 ギュッ
誠一 え?ポロポロ
杖道 ギュッこちらこそ一人で我慢させてしまってすまなかった
誠一 ポロポロ寂しかった。言わんかった俺も悪かったけど、抱きしめ合いたかった。ごめんなさい。
杖道 大丈夫だ。
翠 スンッスンッこれから安定期に入るまでは病院で過ごすとして…退院したらさ、一緒のマンションで過ごそう?
誠一 スンッスンッえ?
翠 実は生まれてくるこの子と君のためにサプライズでマンションの一室を買ったんだ。
誠一 …。
翠 あとは僕ら3人の荷物を運ぶだけにしてるんだけど…どうする?
誠一 ポロポロ良いんですか?これからも恐らくまた吐くことになるんですよ。
翠 大丈夫。できるだけそばにいるから。なんなら、大地たちにも伝えてる。
杖道 俺も伝えてる。
誠一 …ありがとうございますポロポロ
あの…一緒に住みたいです///
2人 了解
翠 ある程度の荷物は運んでおくね。
誠一 あれ?恵美は…?
翠 もう出て行っちゃったみたいだ。
誠一 そうですか…。あれ恵美から連絡…あっ、母子手帳か…。
翠 それは今から俺たちが取りに行こう。
誠一 ありがとうございます!あの…最後にギュッと抱きしめてもらっても?
翠 良いよギュッ
杖道 ああギュッ
誠一 えへへ//
翠 んじゃあ、また明日できるだけ早めに来るね
杖道 俺は…ちょっと来れないか…いや、必ず来れるようにするからな。
誠一 はい!ありがとうございます
俺たちは後ろ髪を引かれつつ病院を後にし、それぞれの事務所に帰った。
そこから安定期に入るまで、俺たちは毎日通い続けた。
まどかSide
彼ら三人の話し合いの前に抜け出した僕は、誠一にメールを送信した後、病院を後にした。そして急いで健三の元へ帰り、健三を抱きしめた。
まどか 健三!
健三 まどかさん、おかえりなさい!誠一くんは…
まどか ギュッ
健三 まどかさん!?
まどか 今回の誠一の件で健三にも心配かけちゃってごめん。安定期に入るまで入院になるらしいけどとりあえず大丈夫。
健三 そうですか…良かったポロポロ
まどか ごめんね、健三。
健三 いえスンツスンツ…だとしたら、困るのは家事方面ですね。
まどか あっ、そうだね…どうしよう
健三 とりあえず、ネスト本部に聞いてみますね。
まどか はーい
健三がネスト本部へ問い合わせたところ、ハウスキーパーを雇えば良いんじゃないかとのことでとりあえずハウスキーパーを雇ったのだが、結果大助かりだった。健三にも無理がない程度に教えてくれたし、料理から花の水やりまで丁寧にやってくれたのだった。もちろん、誠一がいてくれたほうが断然良いけどね。