「な、いっぱい中までいれて」
って言ったよな?この人。
お腹に手をあてて。
お臍の少し下。
それが何を意味するのか考えると、もう止まれない。
汗で引っ付く服を脱ぎ捨て、待ちきれない思いで己のものを取り出す。 暗がりの中手探りで腰を進めた。
「ふっ」
せーやが息を吐く。
少しずつ⋯
壊さないように、壊さないように、大切にしたい。でも、今日は、
「あ``ッ⋯!!!」
驚いたような悲鳴のような高い声が漏れた。
ごめん、ごめんせーやくん。
「はあっ、はあっ」
「あ``っ、アッぁあ!はぁ、あっ」
狭いベッドは、ギシギシと揺れる。
止められない。
「あっあっ、さのぉ、なか、おなかの、中っ、んっ、ここまで、さので、いっぱいッ」
目を細め、喘ぎながら、嬉しそうに言う。
元々赤みがかっていた肌が、どんどん染まってゆく。
「う、せーやくんっ、そんなんっ言わんとって⋯!もたへん」
「ええよお、んぅッ、もっと、あっ、激しく、してっ、あぁあッ」
言われなくとも、腰は止まらない。
ガンガンと打ち付けるように、突いてしまっている。
揺れる小さな体がたまらない。
「も、もう、いき、そ」
耐えた方だ。
せーやの方も、真っ赤な顔で目は虚ろだ。
「さのぉ、おれも、も、イ、くぅ⋯ッ!ゔぅ、あっあっ⋯!」
ギュッと、強く締め付けられ、さのも、たまらずイッてしまった。
しばらく、ビクビクと脈うつように締め付けられ、なかなか手放せない。
「さのぉ⋯」
とろんととろけた声で呼ぶ。
「あ、せーやくん。せーやくん大丈夫ですか?」
ふと我に返り、心配でオロオロするさのに対し、こてん、と頭を横に向け
「さのぉ、前も、いかせてぇなぁ」
と、甘えてくる。
「はっ、中●キ!」
そういえば、自分に夢中で全然せーやくんここ、触れて無かった!
「まだ、たってるやろ?もっかい一緒にいこ♡」
すっっごい小悪魔だな、この人。
ぎゅうぎゅう締め付けて、たたせてるのは自分のくせに。
「んっ」
ズル、と、濡れたペ●スを取り出すと、せーやのものと重ねる。
2人のもので、ぐちゃぐちゃになったそれは、ひどくいやらしい。
擦り合わせる音と、粘液の音。
「はっ、あっ、すぐ、いきそ⋯」
せーやが、さのの手の上に手を重ね、力を込める。
「な、さのもっ、いきそぉ?」
上目遣いで、そんなん可愛すぎる。
「うん、もーあかんかも⋯」
「おれも、んッ、さのぉ⋯!」
そう言うと、お互いの精●が掌に飛び散った。
「⋯⋯⋯⋯⋯うっっわ」
「あ、起きました?」
時刻は10時。それなりの睡眠は取れた。
「⋯⋯なんかめっちゃベタベタすんねんけど」
不快そうに体をペタペタ触るせーや。
「お風呂入って下さい。あと、トイレも」
「え``っ」
「昨日のは、絶対せーやくんが悪いんですからね」
ぼんやりと、天井を見ながら記憶を辿る。
うん、忘れたい。
「忘れた。おれは、忘れた、風呂はいる」
念仏のようにとなえながら、よろよろとした足取りでシャワールームへ向かうせーやの後ろ姿は、首まで赤かった。
〖おわり〗
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