ぶりっ子でもいいじゃん【ℯ𝓃𝒹】

それからは、用事が 無い日だけ

楓と見学するようになった

でも

ある日違和感を感じた

それは気のせい、では 無かった

及川さんは

どうやら影山くんに ヘイトを向けているようだった

でも、何故かまでは 分からなかった

1週間ほど経った時

試合があった

及川さんは交替させられた

影山くんと

その日の体育館

皆帰っていって

私も帰ろうと思った

でも

及川さんは 練習を辞める気配がしなかった

やばい

ダメだ

そう思った

なんの根拠があったかは 知らないけど

嫌な予感がしたから

来るな

来るな

こっちに来るな

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

ｺﾞｯﾁｰﾝ!!

敵としてみなしたの？

岩泉さんは影山くんを 6人に含まなかった

でもこれはきっと 影山くんへの悪意ではない

嫌っているわけではないと思う

チームメイトとして見ていない わけでもない

きっと、チーム内で 競っているんだ

羨ましいなあ。

私はいつも

仲間にはして貰えない

決して虐められている わけではなかった

悪意のない仲間外れだった

これは当然私が悪くて

私以外の誰でもなかった

私がただ単に

たった1人で必死に なっていただけだった

競い合えるような 絆なんてなくて

テレビやバリボーにも 沢山出てたことから

少しだけ、ほんの少しだけ

悪口が囁かれた

でもやっぱり、虐めに 進化するのではないかと思って

ずっとずっと怖がってた

怖くて怖くて

バレーを休んだりする日も あった

私は

バレーをやめた。

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