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第2話、知らない人との交流
僕は人にも慣れさせるため…という難癖を勝手につけて狐を訓練所に連れてきた
(え?なに?背景駐車場だろ?んなもん知るか(?))
保科
そう言って顔を出すと全員こっちを見たが僕の手元にいる狐を見て目をまるまるとさせている
キコル)ふ、副隊長……?それは…
保科
狐は知らない人が沢山いて怖いのかクルッと向きを変えて何がなんでも視界に入れたがらない
保科
カフカ)はぇ〜…狐って初めて見たんすけど結構ふわふわしてるんすね
保科
レノ
保科
伊春)ガードつってもどーせ威嚇程度だろ!笑
そう言いながら手を伸ばす伊春…知らない人の匂いで驚いたのか触る前に伊春の手を引っ掻いて僕の上着の中に隠れた
伊春)いったぁ"!?
保科
レノ
保科
なんやかんやそうやって喋っとると珍しく僕の上着から抜け出して市川の方にゆっくりと近づいた
レノ
保科
狐は不思議そうな顔をしながら市川の周りをクルクルと周り匂いを嗅いで足にスリスリと擦り寄った
レノ
保科
レノ
保科
市川にスリ着いたあと何故かおっさんにまで擦り付き始めた
カフカ)お?お?なんだなんだ?
保科
満足したのかまた市川の方に向かいきゅうきゅう鳴いて抱っこをせがんだ
レノ
保科
レノ
そう言いながらも抱っこする市川
満足そうにしっぽを振ってうりうりと頭を擦り付ける狐……何が違うんやろ、強さとか?こいつそーゆーの感知できるんか?
レノ
保科
レノ
保科
キコル)雪白ねぇ…確かに可愛いけど、いつかこの子…そっちで処分されたりしないのかしら
四ノ宮の発言は確かに分かる……でもそうなると伐虎はどうなるん?という話が出てくる
保科
自分のことを話されているのが分かるのかひょこっと顔を出して市川の腕から飛び降りてまた僕の所に来た
保科
全員)了!
この日は全員の訓練を見てから僕は雪白を連れて部屋に戻った
保科
抱えてた狐を下ろすと全く知らん部屋なのにビクビクせずに部屋の中をウロウロと歩き回っている
保科
雪白は返答に答えずウロウロと歩き回って最終的にはソファの上でコロンと寝始めた
保科
取り敢えず窓やらなんやら外に出られそうなもんの鍵は全部閉めてから僕は風呂に入りに向かった
風呂から出たあと暑くてタオル一枚だけで外に出たら何故かソファにはよぉわからん女がおって狐がおらんくなっとった
保科
名前を呼ぶとソファで寝とった女が起き上がってキョトンとした顔を見せてくる
保科
思わず女に怒鳴ると目に涙をいっぱいに溜めて「ご、ごしゅ……じぃ…」とまるで喋ったことが無い子供が喋ったような喋り方で呼び掛けてきた
保科
雪白
保科
雪白
保科
訳が分からんかったけど人間に狐の耳とかしっぽが生えるわけないし瞳の色が一緒や、雪白や……この子は雪白や
雪白
保科
雪白の頭を暫く撫で続けとるとまた眠り始めた
保科
色々考えとると僕の中で説がいくつか上がった
1つ目は9号に作られた完成品or失敗作 あいつの完成品とかの基準は分からんからアレやけど…多分捨てられたんやろうな、9号の野郎に
そして2つ目、自然に出てきた怪獣…この説は薄いな、それに「自然」なんて言っとるけど多分作ったのは9号や……
でもそこで浮かぶのは怪獣を生み出す9号はどこから産まれてきた…ってことや
保科
雪白
気持ち良さそうに寝とる雪白の頭を撫でてから僕は1度寝室に入り着替えた
雪白サイド
ましろのあたまをなでてるごしゅじんがどこかにいっいゃった……
雪白
ごしゅじんにすてられちゃった…?ごしゅじんまえのごしゅじんみたいにきらいになっちゃった…?ましろ、ごしゅじんとおなじになっちゃだめだった……?
雪白
さみしい…ごしゅじんとばいばいするの……やだ、ごしゅじんやさしくしてくれた…ごしゅじん……ごしゅじん…
保科
雪白
保科
ごしゅじん、ぎゅーってしてくれた…ごしゅじんやさしい…ごしゅじんだいすき!
保科
ごしゅじんたくさんあたまなでなでしてくれる…ごしゅじんやさしい……ごしゅじんあったかい…ごしゅじんごしゅじん♪
雪白
保科
ごしゅじんがおでこにちゅーしてくれた!ごしゅじんたいせつ!
でもでも…ごしゅじんとおなじになるとすぐねむねむなる……
雪白
保科
雪白
保科
ごしゅじんだっこじょーず!ぽかぽかしてごしゅじんのにおいいっぱいで…すぐねむねむしちゃう…ごしゅじんだっこすき……
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩100