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あ の 日 消 え た 温 も り に 。
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私と出かけたあの日から星は家に帰ることを強く拒む様になった 。
私も避けられているかの様な 、そんな感じ 。
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悩んでるなら支えてあげたい 。
それなのに 、私は上手く接してあげる事が出来ない 。
そんな事をもくもくと考えていれば扉がノックされた 。
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部屋に入ってきたのは母親で 、少し心配そうな表情をしていた 。
きっと悩んでる内容は同じだろう 。
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心配するのは家族として当然 。
でも 、お母さんは星がああなるって事 、ああなってしまう可能性を分かっていたはずだ 。
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星が環境の変化に弱い事を知ったのは親が離婚した時 。
あの子だけがこの家から去った時星はショックだった 、寝込んで記憶を消してしまうほどに 。
それを目の前で見ていながら勝手に環境を変えたのはそっちだ 。
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今の母親を責める気はないと言ったけれど 、ただ単に呆れてるだけ 。
まるで悲劇のヒロインの様な仮面を貼り付けてる所が一番嫌いだ 。
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家から数分歩いた所にある海辺 。
基本的静かな場所で 、波の音だけが響いている 。
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背後から聞こえた少し低い声に少しだけ驚く 。
その声は私の後輩である莉斗のものだった 。
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私がどんな行動を起こそうが 、それが星に響かなかったら意味が無い 。
支えてあげられなかったら意味が無いのだ 。
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莉斗はいつもそう 。
離れ離れになる苦しさなんてわかるはずがないのに分かったような口を聞いて 。
これ以上莉斗を傷付けてしまう前に 、私はその場から逃げた 。