光の花束を

僕のクラスには

有名人がいる

いわゆる芸能人？

普段はお仕事で学校に来ていない

僕は興味無いから良いんだけどね

3時間目

ガラララ

誰、あの人

あれが...猫宮くん？

あれが猫宮くんか...

興味が無いから全然見た事がなかった

確かに猫宮くんは顔も良い

スポーツも万能で勉強も出来るって聞いたことがある

しかも優しいだとか

男女関係なくモテる理由も分かる気がする

委員会は変わらず毎回図書委員を選ぶ

人気がないから選ばれやすいし

本が好きだから落ち着く

委員会は基本1つに2人だ

自分で図書委員は一枠埋まり

あと1人が埋まらず毎回議論になる

今回もそうなるだろうと思ってた

でも今回は違った

あいつが挙げたから

周りの女子が羨ましそうにこちらを見る

そりゃあ最初に猫宮くんが手を挙げていたら

女子達も挙げていただろうから

うわ、もう今日からあるんだ

最悪だ...

図書室

黒板に書かれた仕事の種類

みんな面倒くさいものはやりたくない様子だ

＜ せんせー！ 1番面倒くさいのはどれですかー！？

先生が真っ先に指さしたものを見る

そこには

本の片付け、不要の本を処分 (壊れているものは修理に出す)

と、書かれていた

確かに面倒くさそうだなぁ....と思っていると

隣に影が見えた

隣を見ると

あいつが手を挙げていた

こいつは馬鹿なのか？

僕のことは考えなかったのかよ

めんどくさ....

これ、好きな本だ

うわ...こいつも好きなの...？

いや...でも待ってよ

急にため息を付くと彼は

豪快に椅子に座った

まさかこんなんになるとは思わなかった

こいつ、なかなか腹立つな（ 怒

ｶﾞﾁｬ

うわ、こいつ同一人物かってくらい差凄いんですけど

ｶﾞﾁｬ

僕も帰ろうとふと猫宮くんの鞄を見る

狐のキーホルダーは今流行りのキーホルダーだ

そんなものを猫宮くんが持ってた

意外と乙女？

なんだ...