今日も教室は騒がしい
___ だけど
私だけ別の世界にいるみたい
菊地 りこ(キクチ リコ)
何度目か分からない溜息をつく
松井 澄玲(マツイ スミレ)
菊地 りこ(キクチ リコ)
親友の澄玲にさえ愛想笑いをしてしまう
愛想笑いをする自分が嫌いだ
_ 宙を殺した自分が嫌いだ
菊地 りこ(キクチ リコ)
─── 嗚呼 、駄目だ
宙の事を思い出すと涙が止まらなくなる
菊地 りこ(キクチ リコ)
どんどん視界が薄れてきた
松井 澄玲(マツイ スミレ)
遠くで澄玲の声がする
りーこ
菊地 りこ(キクチ リコ)
この声...懐かしい
私が大好きな落ち着く声
野山 宙(ノヤマ ソラ)
菊地 りこ(キクチ リコ)
あれ ... 、
菊地 りこ(キクチ リコ)
野山 宙(ノヤマ ソラ)
... ぇ 、ぇ 、何 、これ ...
どうして宙がここにいるの ...
だって宙は ... 宙は ......
菊地 りこ(キクチ リコ)
あ... また涙が ...
野山 宙(ノヤマ ソラ)
宙が大切な物を扱うように 優しく私の肩に手を添えてくれる
菊地 りこ(キクチ リコ)
これは 、夢なのかな 、
それとも 、宙がいなくなったのが 嫌な悪夢だったのかな 、
菊地 りこ(キクチ リコ)
思わずぎゅっと宙の大きな体を抱きしめる
菊地 りこ(キクチ リコ)
野山 宙(ノヤマ ソラ)
菊地 りこ(キクチ リコ)
宙に言われて自分の顔が 赤くなっていたのが分かった
菊地 りこ(キクチ リコ)
恥ずかしさで謝ろうとすると 宙は優しく私を抱きしめ返した
野山 宙(ノヤマ ソラ)
菊地 りこ(キクチ リコ)
どうしてまた私の前に現れてきてくれたのか 分からないけど ...
やっぱり 、貴方の事が大好きでたまりません
菊地 りこ(キクチ リコ)
私の目の前を可愛い猫が通り過ぎた
菊地 りこ(キクチ リコ)
菊地 りこ(キクチ リコ)
野山 宙(ノヤマ ソラ)
野山 宙(ノヤマ ソラ)
宙に突き飛ばされた
菊地 りこ(キクチ リコ)
そこからは全てが スローモーションの様に見えた
大型トラックが宙と激しく衝突して 宙が遠くまで飛ばされた
菊地 りこ(キクチ リコ)
私はただ呆然と見ている事しか出来なかった
ようやく頭が追いついて 気がつくと宙の元に走り出していた
菊地 りこ(キクチ リコ)
嗚呼、あの時と全く一緒だ
猫に気を取られて気づかなかった私を 宙が助けてくれた
私は ___ 人殺しだ
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