この作品はいかがでしたか?
2,540
この作品はいかがでしたか?
2,540
コメント
5件
ふぉろしつです!
文章を読んでるだけなのに登場人物全員の声が聞こえてくるような表現力と心情描写が凄い ... 続き楽しみ ( ¨̮ )
天使に口ずけ 、、めっちゃ桃青かなって思ってたんだけど途中黄 , 赤くん出てきてくれて嬉しかったー!🙌🏻♡ 記憶喪失 、恋人のことだけ忘れる 、忘れてるはずなのに苦しい ってもうほんとに毎回だけど設定が天才的すぎてると思う ... 🥲 今までいろんな作品読んできて地雷多かったけどあお様のおかげで今全部地雷克服したんですほんとありがとうございます😭💘
1話あんまりいいね来なかったけど🥺🥺🥺
start ▶▷▶
桃
俺は目の前で泣いている“恋人”に言葉をかけることが出来なかった
家族や自分のことはわかるのに、恋人である彼を思い出すことができない
きっと今俺が何を言っても苦しそうに嗚咽しながら泣き続けると思う
ベッドの端を涙で濡らす彼の頭をそっと撫でてやることしかできなかった
桃
点滴もリハビリもなんの痛みを感じない
それなのに、心の奥の奥だけはぽっかり穴が空いたみたいにズキズキ痛み続けている
桃
その3文字だけがただ彼を傷つけるばかりだった
桃
リハビリ中、手すりを掴みながら歩いていると
足をくじいてよろけてしまう
青
リハビリ中、同じ部屋にいることはできても
患者に触れたり手を差し伸べることはできない
それは俺が彼と家族でないことと、俺が子どもじゃないから、らしい
桃
汗が額を伝い、息が上がる
看護師
女性の看護師さんが俺の体を支えてくれて、落ち着かせてくれるが
彼の顔を見てしまった俺は落ち着くことなんてできなかった
眉を下げて悲しそうに見つめる表情
見ているだけで胸が苦しくなる
看護師
桃
桃
看護師
俺は車椅子に乗せてもらうと、自分で操作して彼の元へ行く
桃
桃
時々彼の名前さえ詰まってしまう
青
さっきとは異なる、満面の笑み
でもその裏には俺への複雑な想いが絡んでるんだろう
恋人が事故に遭って記憶喪失なんて
なかなか受け入れられないのは当たり前だ
青
彼に車椅子を押してもらい休憩スペースにいる
そこにはリハビリの休憩として複数の患者がいた
青
そう言って俺にスポーツドリンクを渡す
桃
正直誰かわからない人と会話をするのは難しい
青
赤
黄
突然言い争う声が聞こえてきた
赤
黄
桃
青
桃
赤髪の背の小さい青年と 茶髪の友人であろう青年
赤髪の方が患者で、茶髪が付き添いだろう
黄
“りいぬ”と呼ばれた子は目に涙を浮かべ、悔しそうにしている
頭には包帯、俺と同じように車椅子に乗っており点滴と管に繋がれてる
看護師
赤
黄
赤
赤
そう言い放つと、看護師さんが近寄る
看護師
赤
赤
急に子どもぽくなったかと思うと
赤髪の子は看護師に連れられてリハビリルームに行った
黄
青
ころんはずっと一点を見つめていた
その視線の先には茶髪の青年
青
桃
俺が声をかける前にころんは彼の元へ行く
青
黄
黄
黄
黄
青
黄
青
青
黄
青
黄
青
黄
青
黄
青
青
黄
黄
青
青
黄
俺はなんてことをしてしまったんだろう
こんなに俺のことを想ってくれる人のことを忘れるなんて
最低な人間だ
看護師
桃
弱音を吐いたり冷たくすれば、彼を傷つけるだけだ
不安にさせるだけだ
桃
リハビリ、頑張らないと……
続き→2,000♡