霊体転生譚 ~天傀戦禍のラースウェイト~
君は一目惚れをした事があるか。
単に可愛いとか、綺麗だとかで惚れた程度ではない。
この人のためになら、全てを捧げても構わない。
全てでも足りないなら何でもしよう。
それが、とても手に負えない事であっても。
ただの一目で、一瞬でそこまで魂を奮わせるほどの一目惚れを。
その隣に立てるなら。
この腕に抱けるなら。
その微笑みを。
この胸に。
そう思わされてしまったからには、何があろうと進むしかないんだ。
――『天傀戦禍のラースウェイト』ある日の酔話より。
(テンカイセンカ)