運命の檻を壊して
幼い頃から貧しさやいじめに苦しんできた澪は、ファッションデザイナーになる夢を抱きながらも、厳しい現実と周囲の妨害に阻まれていた。
そんな彼女の前に現れたのは、大手ファッションブランドを手掛ける実業家御堂怜司。
偶然の出会いから、澪はブランドのコンペに挑戦することになる。
しかし、才能を妬むライバル美優の策略によって、澪は盗作の濡れ衣を着せられ、業界から追放されかける。
バイトも解雇され、夢も仕事もすべてを失った澪。
それでも絶望の淵で怜司は彼女の手を取り、「本当の戦いはここからだ」と励ます。
仲間の支えを受け、澪は再び立ち上がり、新しいブランドを立ち上げることを決意。
怜司の陰ながらの支援のもと、澪の才能は再び注目され、美優の策略も暴かれる。
そして迎えたファッションショーの大舞台——澪は自らのデザインを世界に発信し、見事成功を収める。
ショーの後、怜司は彼女に本心を告げる。
「君の夢も、君自身も、俺が守りたい」
澪は涙を流しながら、彼の想いを受け入れた。
やがて、澪は正式にデザイナーとしての道を歩み始め、怜司と共に未来へ進む。かつての苦しみはすべて、彼女の強さの証明となった。
「もう誰にも負けない」——夢も恋も、この手で掴み取る。