⚠︎attention⚠︎
|祓本五夏|
|傑目線|キス描写有|
次回がエピローグのような最終回です。完結まで、どうかお付き合い願います。
それでも宜しければ、どうぞお楽しみください☺︎
五条悟
五条悟
夏油傑
そう言い放った彼の瞳が、ギラリと美しい青色に光った気がして
一瞬、私の脳裏に何かがチラつく
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
何故、こんなにも引っかかる?
五条悟
悟の語りかけで、レンズのピントがあったように現実へ戻された
五条悟
五条悟
五条悟
夏油傑
私は視線を落とす
夏油傑
夏油傑
夏油傑
五条悟
そう復唱しながら、彼は私を掴む手を離してズボンのポケットに突っ込んだ
五条悟
五条悟
夏油傑
赤くなった手首を擦りながら尋ねる
五条悟
五条悟
夏油傑
五条悟
五条悟
そう呟きながら、彼は私の横に座り込んだ
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
夏油傑
五条悟
五条悟
夏油傑
効くか効かないかで言ったら、結構効いた
夏油傑
夏油傑
そもそもそんな事は直ぐに忘れようとしていた
だって、私達にとやかく言う奴はどちらかと言うと大衆側で
正論を語っているのならば受け止めなければいけないと決め込んでいた
夏油傑
呼吸を置いてから口を開く
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
悟にもたれ掛かるようにして隣に座ると
彼はコテン、と私の肩に頭を預けてきた
夏油傑
夏油傑
鼻の奥がツンと痛み、視界が滲む
夏油傑
夏油傑
辛かった
夏油傑
苦しかった
悲しかった。
夏油傑
今まで抱いてきた思いを全て吐き出すように言葉を連ねる
夏油傑
夏油傑
五条悟
きっとこれは、一生叶わない願いだ
一人一人価値観が違うのに、理解し合える訳が無い
それでも
ずっと言いたかった
苦しい、って言いたかったんだ。
五条悟
私の思いを聞いた悟は、その一言だけ口にして私の肩を抱き寄せた
それから私は、子供のように声を上げてわんわん泣いた
何分か、何時間かも分からない。
悟はその間ずっと側にいて、私の背中をさすってくれていた
その時の彼はなんだかとても大人びていて
まるで人生の二週目の様に見えた
暫く泣いて、涙も枯れた頃
悟がキッチンから水を持って現れた
五条悟
夏油傑
大の大人が号泣してしまったのが恥ずかしくって
ぶっきらぼうな返事をして片手でグラスを受け取る
五条悟
五条悟
五条悟
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
彼にからかわれて、1つ気が付いた
夏油傑
この顔は正真正銘の笑顔だ
夏油傑
夏油傑
なんて考えながらグラスを傾ける
夏油傑
冷静になって辺りを見回すと、ティッシュの山が出来ていた
夏油傑
五条悟
悟はケラケラと笑いながらゴミを回収していく
夏油傑
彼を止める頃には全てが片付いていた。
驚くべきスピードである
夏油傑
五条悟
飲み干したグラスを流し台に置いて、リビングへ戻る
悟はいつものように、ソファーに座ってテレビを見ていた。
夏油傑
私は彼の隣にトスンと腰を下ろす
五条悟
彼はそんな私の腰を抱き寄せた
夏油傑
辞め時を見失っていただけで、元々やってもやらなくてもいい事だった
夏油傑
悟が教えてくれた様にね
五条悟
悟はにこりと目を細めて肯定してくれる
本当、良い相棒を持ったものだな
夏油傑
夏油傑
諦めないでいてくれて
夏油傑
それを聞いた悟は大きく目を見開き
次に呆れたように笑った
五条悟
五条悟
五条悟
その言葉が、なんだかとても重みを含んでいるように思えて
私の胸は締め付けられる
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
悟は腰に回していた手を私の手の上に重ねた
五条悟
五条悟
そう言い放った彼の表情は、いつにもなく真剣だった。
心臓の鼓動が早くなるのが分かる
きっと私は耳まで赤くなっている事だろう。
夏油傑
夏油傑
夏油傑
狭い部屋の中で、私達は唇を重ねた。
この世界で正しくあることは、きっととても難しい。
人とも一生分かり合えないし
割り切るまで2つの気持ちで板挟みになるだろう。
多分私は、そんな世界に一生苦しみ続ける
それでも、彼が私を笑顔にしてくれるから
悟が隣にいてくれるから
私はまだ、この世界で生きていこうと思う。
-------❁ ❁ ❁-------
第7話
ℯ𝓃𝒹☕︎︎𓂃 𓈒𓏸
コメント
4件
(´;ω;`)←リアルで涙が止まらない人
傑って一見大人びてるように見えて一番子供なんですよね…そこが好き いっぱい泣いて仲直りできてよかった〜😭🙏🏻