涼架
よしっ。

涼架
じゃあ元貴来るまで話してよっか

涼架
えっと〜

そう言い、私の右側に座り、隣に若井さんも反対側に座った
絢音
……答えます、よ、全部

何を言い出すのか検討は着いていた先程聞いた事だろう藤澤さんの言葉を遮るように私はそう言葉を放った
絢音
何から答えれば…

涼架
ふふ笑そんなにかしこまんなくていいよ〜笑リラックスリラックス!

滉斗
そうだな〜、

滉斗
じゃあまずは自己紹介から!

滉斗
俺は28歳元貴と同い年で誕生日は10月8日血液型はO型好きな食べ物はいちごかな

涼架
僕の名前は藤澤涼架30歳で誕生日は5月19日血液型はA型好きな食べ物は…あのー、あれ、ブリュレ

絢音
な、なるほど、

滉斗
絢音ちゃんの事も教えてくれる?

絢音
あっ、はいえっと、
14歳で誕生日は…、9月…25、?いや、26だったはず

絢音
血液型は…わかんなくて好きな食べ物は特にありません

絢音
このくらいですかね、

滉斗
誕生日なんでそんな不確かなの?

絢音
何年も祝われてなくて

涼架
そっか〜。

絢音
あ、全然本題入って貰って大丈夫ですから

涼架
そう?なら聞いちゃうけど

涼架
じゃあなんで4日前に家出したの?

絢音
家を追い出されたからです

滉斗
じゃあお家はこの辺じゃないの?

絢音
はい

涼架
…どうして、追い出されたの?

絢音
…父は私の事が嫌いなので

滉斗
は?

絢音
私はなんにも出来ない

絢音
"失敗作ですから"

絢音
それに耐えられなくなって追い出したんです

滉斗
失敗作って、そんな事

絢音
いえ、私はほんとになんにも出来ないので

絢音
勉強もスポーツも家事もなんにも出来ないので

絢音
そんなの…失敗作と同じじゃないですか

滉斗
でも、それで追い出すのは…

滉斗
自分の子供だそ?そんな事…するはず

絢音
私がいけないので

涼架
でも、

絢音
いいんです

絢音
逆になんで私に優しくするんですか…

絢音
私達初対面ですよね?

涼架
なんで、うーん、なんでかぁ…

涼架
なんか上手く言えないけど君の事を僕らで助けなきゃって言われてるような気がして

滉斗
それにこんなボロボロな子が道端でいる時点で家庭環境がまともじゃないって分かるし

滉斗
それに助けを求めてる子をほっとけないからね

絢音
(…あぁ、

私が関わりを持ってきた誰よりも優しい表側の優しさでは無いちゃんと表裏のない優しい人なのだ
こんな人にもっと早く出会えていれば変われたのかな私は、
絢音
ぁの、

元貴
ただいまー
