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糸師冴
冴くんの瞳があからさまに揺らぐ
○○
○○
糸師冴
○○
糸師冴
○○
○○
糸師冴
糸師冴
○○
○○
目頭が熱くなって視界がぼやけ始める
○○
糸師冴
○○
見られないうちにこのままどこかへ行こう
そう思ってたのに
糸師冴
腕をガシッと握られそのまま引っ張られる
糸師冴
糸師冴
○○
○○
糸師冴
糸師冴
糸師冴
○○
怪訝な顔で淡々と冴くんが話し出す
○○
○○
○○
糸師冴
○○
恥ずかしくなって急に体の力が抜ける
糸師冴
私の前にしゃがみこんで顔を覗く
糸師冴
糸師冴
糸師冴
○○
○○
気持ちが昂って思いっきり冴くんを 抱きしめる
最初こそ驚いていたもののすぐに 背中に手がまわる
嬉しくて幸せで
この人となら長続きする
そんな予感がする
糸師冴
○○
糸師冴
○○
○○
するりと手が絡む
○○
手のひらの体温が直に伝わってきて なんだか緊張してしまう
大きな背中を見つめながら 廊下を足早に進んだ
百合
どうしていつもあの子なんだろう
私のほしいもの
全部もってる
羨ましい
嫉妬でおかしくなりそう
狂ってしまいそう
胸がいつも締め付けられる
苦しい
惨めな思いばっか
なんで
百合 side
真知子
百合
目が覚めると汗びっしょりだった
気持ち悪い
真知子
百合
百合
真知子
真知子
百合
家に帰りベットに寝転がる
私は保健室登校だ
特別な理由なんてない
教室に居たくないだけ
百合
〇〇
いちばん
大嫌い
あの日からずっと
○○
百合
○○
元々仲が良かった
一緒に遊んだり買い食いしたり
部活で優勝したり
毎日楽しかった
けど
百合
颯
颯
颯
百合
いつもいつも
好きな人にアタックして頑張った
なのに
みんなあの子のことを好きになるの
なんでよ
なんでなの
少しぐらい私の事見てくれてもいいじゃん
みんなして
○○
○○
もういい加減
うるさい
気がついた時には止められなかった
○○
○○
酷く絶望した顔をして○○がたっていた
百合
百合
○○
○○
颯
男は顔を真っ青にして動揺している
颯
颯
颯
百合
百合
百合
○○
颯
○○
○○
○○
○○
百合
自分の中の黒い感情がどんどん 湧き上がってくる
きっとこれを言ってしまったら 未来は分かってるのに
口を塞ぐことは出来なかった
百合
百合
それだけ言うと私はその場を離れる
微かに後ろから泣き声が聞こえた
そこからは
○○に彼氏ができるたび私から誘って 浮気を重ねる
大抵の男はすぐ釣れてほんとにちょろい
……
……
……
でも心の底が
ズキズキと痛みが走る
きっと本当はわかってるんだ
こんなことしても無意味だって
そんなことしても何にもならない
ただの私の醜い嫉妬だって
分かっていても
どうしようもなかった
彼女の全てが羨ましかった
何にもしなくて好かれて
必死に頑張ってる私は見向きもされない
不公平じゃない、そんなの
憎まずにはいられなかった
一方で
どこかで違う感情を抱えてる
戻りたい
謝りたい
でももう戻れない
クラスメイトからは『軽女』と呼ばれ
居場所なんかない
ねぇ
どこで間違えたんだろうね
唯一アイツだけは釣れなかった
糸師冴
そう言って軽蔑した目で私を見つめる
これが普通なんだろうけど初めて見た
この人は無理だなって思った
もうめんどくさくなった
いつまで固執してるんだろう
過去のことばっか引きずって
私は
結局なにがしたかったのか
その問が答えとして出ることは
多分一生ない
冷たくなったシーツの上で1人
雫を落としながら
ゆっくりとまぶたを閉じ眠りへとつく