ななもり。
それは金曜日の昼下がり。 みんなでドームの感想を一通り言い終えた後の事。
ころん
ななもり。
ジェル
ななもり。
ななもり。
彼は、飄々とした表情でそう言った。 なーくんが最初に話してくれた目標は 「東京ドームを埋めること」だった。
さとみ
るぅと
ライブは大成功だった。 東京ドームでチケットが即完売するほどに。 Xやその後の配信では興奮が冷めぬリスナー達が 感想を沢山呟いてくれていた。
莉犬
ななもり。
紫色の彼はそう言って椅子から立ち上がった。
出ていった後
ジェル
るぅと
さとみ
莉犬
5分後、それぞれが怒りや悲しみを発散し尽くした彼らはリビングのテーブルについていた。
ジェル
るぅと
さとみ
ころん
しん、と静まる空間。 初めて聞いた真剣な声の主に思わず目を向ける。 彼は確かに怒っていた。 それはなーくんに対しての怒りなのか、はたまた自分がリーダーに頼られない不甲斐なさからの怒りか。 アパタイトのように綺麗な彼の瞳は涙をこらえている。 悔しさ、寂しさ、不甲斐なさや情けなさを感じさせるその表情にメンバーは気を引きしめる。
ジェル
太陽のような彼は努めて明るいトーンで、表情で言う。 このままではリーダーを問い詰めてしまいそうなころんをどうにかして止める必要があった。
莉犬
るぅと
信号機組として多く長く支えてきた彼らは自分の想定していた以上に不安定な彼に寄り添う。 自分の中にある不安な気持ちに蓋をしながら…。
コメント
1件
タイトル思いつかないので各々いいと思ったタイトルを述べていってください。