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目を開けた瞬間、謎の空気が俺を包み込んだ。 天井に見覚えの無い形があり、まるで別の世界に来てしまったかのような感覚がした。 頭がぼんやりとして、体も重い。何だかフラフラする…。
きんとき
そう呟きながら体を起こすと、見慣れた天井が視界に広がる。 いや、ここは見慣れていない場所なはずだ。普通の家庭の寝室のようで、どこか違和感を覚えた。 両親の顔は見当たらない。 いや、そもそも…この部屋に自分以外の人がいる気配もない。
思い出すんだ。 あの時の事故、ワイテルズのメンバーたちとの最後の時間…俺たちは、あの事故で一緒に死んだはずだ。 あれが俺の記憶の最後だ。
きんとき
きんとき
ああ、やっぱり。周りに見覚えのある物は一つもない。 目を覚ましたとき、俺はここがどこだかわからなかった。
きんとき
突然の頭痛、思い出した。俺の名前も、個性も、この世界の俺のすべての記憶が戻ってきた。
きんとき
言った瞬間、心がキリキリと痛んだ。 ワイテルズのメンバーが、今、ここにはいない。 彼らは全員、俺と一緒に事故で死んだはずだ。 Broooock、スマイル、きりやん、シャークん、nakamu…。
きんとき
涙がこぼれそうになる。 心の中にぽっかりと空いた穴が、どんどん大きくなっていく。 でも、そんなことを考えていても仕方ない。俺はここで生きていかなければならない。
きんとき
おそらくリビングであろう部屋のテレビの前に座ると、映像が流れていた。 それは、オールマイトというヒーローの出演番組だった。 ヒーロー界の象徴、みんなの憧れの存在。 テレビのテロップにはそう書かれている
君もヒーローに成れる!!
その言葉を聞いた瞬間、心が震えた。俺は、この世界でヒーローとして生きるしかない。そう決めた。 あの事故で死んだ俺の仲間たちに、再び会いたい。 もしヒーローとして名を上げれば、どこかで彼らと再会できるかもしれない――そう思ったら、胸が少しだけ楽になった。
きんとき
もしかしたら、彼らに、仲間たちにも再会できるかもしれない。 だから、俺はこの世界で生きることを決めた。 そして、ヒーローになることを目指すことにした。 今はまだ、何もわからないけれど、必ず、どこかでメンバーと再会する日が来ると信じて…。 その日から、俺のヒーローとしての第一歩が始まった。