無事に隣国との交渉は成立し、午後には城へ戻ってきていた。
ただ、交渉中も…今も。
ずっと彼のことを考えていた。
「あの人は今どこで何をしていて……」
そんなことばかり考えていた。
Ryoka
三階の端の地下室。
そこは、僕だけが知っている秘密の部屋。
遠い昔にお父様から借りたコンピューターがある。
そのコンピューターには、国の情報。 ましてや、隣国の情報まで記載されていた。
Ryoka
昔っから独り言が多いのは変わらない。
よく、…お母様たちに指導されたな、笑
それはともかく、早速地下室へ向かった。
Ryoka
何故か数年放置していたのにも関わらず、埃は被っていなかった。
そんなことより、新しい情報が増えていることに疑問符が浮かんだ。
誰かが触った?
いや。ここは僕だけが知ってる秘密の部屋…考えにくい。
Ryoka
ホームから「国民情報」をクリックする。
顔写真から彼を探す。
一応、五十音順で検索をかける。
数分後_
全く出てこなくて焦り始めてきた。
国民じゃないのか?と思ったが、腕に国章が付いていた。 隣国である可能性は極めて低いだろう。
Ryoka
たくさんの顔写真からただ1人。
心做しか、その人だけくっきりと浮かんで見えた。
Ryoka
今日の姿と合致した。
Ryoka
顔写真をクリックすると、彼に関する情報が沢山出てきた。
Ryoka
不思議と、そういう感情が芽生えてきた。
Ryoka
Ryoka
決めた。明日、ここに向かうことにしよう。
Ryoka
これが、恋の始まりだった。___
コメント
8件
最高だぁぁ、!!やっぱり大好き!!(?!)
うわ~頑張れ!涼ちゃん!
クソやばい最高すぎて何言えばいいのかがわからん