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白夜
白夜
白夜
白夜
白夜
白夜
__二人で見上げた空を思い出した
あのときの空は今でも忘れない
燦々と降り注ぐ太陽
夕日はバカらしい私達を照らしていた
鬱陶しい…そんなことを考えてたのに、
とても美しく見えたのは君といたからだろうか
『また一緒に見よう』
笑い合っていたあの頃を忘れられるわけがなかった
…あの日、私はどうにもすることができなかった
目の前で起こった出来事も、その後のことも…
って、こんなことを考えるのはやめよう
学校前を通ると、吹奏楽部の綺麗な音色が聞こえてきた
グラウンド側だったため、グラウンドを走る運動部が見える
そういえば、私も学生の頃はサッカー部のマネージャーをやってたな…
帰り際、そんなどうでもいいことを考えながら帰り道を歩く
もう少し歩くと、外で遊ぶ楽しそうな子ども達の声が聞こえる
私はその音をかき消すようにイヤホンをつけた
悲惨な事件だった
急にトラックが突っ込んで来て、人々を刺して回ったあの事件
叫び逃げてく人達、今にも聞こえてきそうだ
私と一緒に来ていた知り合いは、その事件の被害者だった
私は運良く助かった
そう、運が良かっただけ…