バァンッと大きい音を鳴らしながら開いたドア
僕と湊さんが見た目線の先には
不破湊
え
紺
?
完全に「美」が似合う美青年と華奢な体つきの紺色ロングの子とガタイがいい銀色の髪の男の子だ
…この三人この世界の人たちじゃないなぁ…霊力感じ取れてるし
多分桜魔皇国かなぁ…?(合ってる)
紺
(何にせよ、めんどくさい)
不破湊
景くん、甲斐田に藤士郎くんやん!?
紺
(あ、なんだ知り合いか)
長尾景
不破さん…そいつ危ないっす
甲斐田晴
アニキ、早くッ…!
不破湊
え、ちょッ…あんな話聞いて
弦月藤士郎
ごめんなさい、今は話聞いてる時間…ないかもしれないです
紺
…
紺
(あ、そっか…桜魔皇国では狐(狐の中でも神レベルの力を持ってる紺)を敵視してるんだっけか?なんか昔…狐に支配されてた時代があったとかなかったとか)
紺
あ、の少し話を聞いてもらえまs
紺
…アハハ
紺
(まずいなぁ…あの手を使うしか…)
不破湊
ちょッ…長尾くん
長尾景
…不破さん
紺
…君ら"桜魔皇国にいる人間"が過去にどんな思いをして僕ら狐を敵視してるか、なんてしらないけど…
甲斐田晴
なんで知って…
紺
狐だから
紺
…さて、一度湊さんの話聞いてもらえるかな?(ある程度低い声で殺意を出しながら)
長尾景
…ジィッ
長尾景
チャッ(愛刀を戻す)
甲斐田晴
なが…
長尾景
…話聞くだけだ
弦月藤士郎
…わかった
紺
…フゥ
長尾景
でも、なんか怪しいことをしたら容赦なく切る
紺
大丈夫、僕はそんなに野蛮じゃないから
長尾景
紺…さん
長尾景
すんません!!!!!!
甲斐田晴
ごめんなさい
弦月藤士郎
ごめんなさい
紺
…いいよ
紺
君ら桜魔皇国の人間が狐に何をされたかは知ってるからそりゃあ知り合いの家の中から狐の気配がしたら警戒するよね
弦月藤士郎
…心広すぎない?
紺
そう?事実を言っただけですけど
甲斐田晴
ありがとうございます
紺
そんなにかしこまらなくていいよ、敬語もいらない
長尾景
あんがと、狐!!
紺
うん、あと僕の名前は紺
弦月藤士郎
ねぇ、少し聞いていい?
紺
いいよ、なんでも聞いて
弦月藤士郎
どうして僕らを許したんですか?
紺
…許されたくなかった?
弦月藤士郎
いや、そういうことでは…
紺
冗談だよ
紺
…そうだねぇ
紺
強いて言うなら
不破湊
強いて言うなら?
紺
「我らは一心同体、同胞が罪を犯したのなら我らも同罪、皆で罰を受ける」
紺
あとは…あぁ
紺
「人間は、皆敵である、だがいくら憎くても命あるものである、命あるものには敬意を払え、従えようなど考えるな」
紺
そして同胞はこの掟…人を従えるなを守れませんでした、同胞は罪を受けて死にました
それでも桜魔皇国の人たちは僕らを許してはくれない、だから僕は今言うなれば罪滅ぼし的なことをしたんですよ
弦月藤士郎
なるほど
甲斐田晴
…その掟は…破壊勢力の掟じゃ…
長尾景
ってことは紺、破壊勢力なん?
不破湊
?
紺
あ、えっと湊さんに説明するとね
紺
狐の中には
紺
破壊が大好きな破壊勢力
人間と平和的に関わろうとするのが平和勢力
人間を拒絶し近寄らないのが拒絶勢力
紺
それで、過去の桜魔皇国の事件を引き起こしたのが破壊勢力なんです
不破湊
そういうことかぁ〜
紺
はい
紺
それで、僕が破壊勢力かって話ですよね?
長尾景
あーうん
甲斐田晴
そうだね
紺
僕、実は記憶を無くしてるんです
弦月藤士郎
え
甲斐田晴
…記憶を?
長尾景
…心当たりは?
紺
ないです
紺
まぁ、自分が元はなに勢力で自分がなにをしていたか…親友と呼べる仲間は思い出せたんです
不破湊
…自分の名前は?
紺
思い出せませんでした
紺
ですから叶と葛葉に…
甲斐田晴
え!?葛葉さんと叶さん!?
長尾景
マジかぁ
弦月藤士郎
え!?!?
不破湊
そうなんよなぁ…でも名前はくろのわの二人がつけたんや
紺
はい、今日拾ってもらって
甲斐田晴
最近だなぁw
弦月藤士郎
wwwwww
長尾景
wwwww
不破湊
そういやぁ、三人の紹介してないんやない?
長尾景
あ、そうだった
甲斐田晴
するね
弦月藤士郎
じゃあ、僕は弦月藤士郎
桜魔では官吏をしてます
甲斐田晴
甲斐田は…甲斐田晴っていいます
桜魔では研究者やってま…
長尾景
俺は長尾景!
祓魔師!!!!!!
甲斐田晴
おい、長尾ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
紺
wwwwww
不破湊
んはは