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今日からデリザスタ様のペットになりました。

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今日からデリザスタ様のペットになりました。

第3話 - 第三夜

1,252

2024年11月10日

#マッシュル

#デリザスタ

#セル・ウォー

#デリセル

#悪魔の五つ子

るぅ

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セル・ウォー

（ひとまずデリザスタ様の機嫌を損ねないようにして、
脱出するチャンスを待つしかない。）

そう結論付けた自分は、しばらく大人しくすることで様子をうかがうことを決めた。

デリザスタ

「…そうそう、ムギに見てもらいたいものがあるんだよね～」

セル・ウォー

（みて……もらいたいもの？）

デリザスタ

「……ね、ムギ」

デリザスタ

「…オレからの贈り物、気に入った？

デリザスタ様は自分の首元をとんとんと指さして見せた。

首元を見てみろ、ということだろうか。そっと僕の首元に触れてみると…

セル・ウォー

（……首輪、だ）

デリザスタ

「今度は丈夫なやつにしたんだよね～」

デリザスタ

「前みたいに、簡単に壊されたら困るからな～」

ぐっと首輪を外そうと力を入れてみると…

セル・ウォー

「……ーーー－～～～っ⁉⁉⁉⁉」

自分の首が締まるばかりで、これを取り外すことは困難だということが分かる。

セル・ウォー

「はぁ……」

セル・ウォー

（……どこにも繋がれていないのは、せめての救いだ…）

デリザスタ

「今度は気に入ってもらえるように、デザインをこだわったんだよね～」

デリザスタ

「ほら！首輪の内側に、ムギの名前を入れてもらったんだ～！」

その狂気的な言動に、思わず背筋が凍る。

セル・ウォー

（……異常だ）

セル・ウォー

（このお方は本気で、僕を猫の『ムギ』だと思い込んでいる…）

デリザスタ

「…ムギ？」

デリザスタ

「ここに来てから、元気ないなァ。どうしたわけ～？」

セル・ウォー

（…心配するような良心があるのなら、すぐにでも部屋から出してほしいんだが）

デリザスタ

「…あぁ、そっか、【あれ】がまだだった！」

セル・ウォー

（…【あれ】？）

デリザスタ

「ムギ、すぐに戻ってくるから、そこで良い子に待ってろよ～！」

突然、何かを思い出したように、勢いよくドアを開けて、部屋の外へと出て行ってしまった。

セル・ウォー

（今ならここを抜け出せるかもしれない…）

セル・ウォー

「…」

ガチャガチャ…

セル・ウォー

（…やっぱり、扉はしっかり施錠されている）

セル・ウォー

（鍵をかけるタイミングなどないように思えたが……意外にも抜け目がない）

これからどうしたものかと部屋の中を見渡す。

セル・ウォー

（…今は、怯えている場合じゃない、何か少しでも行動しなくては。）

何か役に立つ道具でもないかと、引き出しの中を探ってみることにした。

中にはガラクタがぎゅうぎゅうと押し込まれているばかりで、何かを見つけるには相当骨が折れそうだ。

諦め半分の気持ちで探索を続けていると……

セル・ウォー

「……！」

セル・ウォー

「……鍵、だ。」

さっそく部屋の扉に向かって差し込んでみると…

ガチャ

セル・ウォー

「……開いた！」

セル・ウォー

（この部屋のスペアキーだったのか…）

セル・ウォー

（…そうなれば、じっとしている場合じゃない）

あのお方が居ない今のうちにと、部屋を飛び出した。